メモリてんこ盛り

4つめのLIGHT

1月下旬に、レッツノートシリーズの春モデルが発表されました。既存のCF-W2/T2/R2については、無線LANを802.11g対応のもの(Intelからようやく発表されました)に載せ替えただけの超マイナーチェンジとなりました。ただ、これで最大の弱点が解消できた…という見方もできます。初めて買う人にも堂々とお勧めできるようになりました。本来ならCPUも90nm世代の新型Pentium Mに更新されるはずだったのでしょうけど、登場が遅れているんですから仕方ありません。旧モデルを使っている私からすれば、「時代遅れ」にされるのが遅れる分ちょっと嬉しい気もします。

そして、現在のLIGHTシリーズとしては4機種目となるCF-Y2が追加されました。14.1型のSXGA+(1,400×1,050ドット)液晶とコンボドライブを搭載して1,499gという「大画面モバイル」を志向した製品です。もちろん同クラスでは世界最軽量。それも、これまでは2kgでも「軽い」と言われていた中でのこの数字ですからね。またしても、軽量化に燃える松下電器の皆さんの意地を見せてもらいました。

VAIOノート505エクストリームのようなある意味掟破りの軽量化ではなく、あくまでも普通の商品としてのレベルを保った上での軽量化だからこそ価値があると思います。また、4機種目が展開できるということは、レッツノートの思想が市場でも認められたことの表れだと思いますね。売れなければこうした展開はできませんから。

驚愕の安売り

レッツノート・CF-R2にメモリを増設しました。増設と言っても、私の持っている最軽量モデルの場合、唯一の増設メモリスロットには購入した時点で256MBのメモリが装着されていましたから、これを512MBのものに交換したわけです。合計で搭載メモリは768MBということになります。

当初は増設するつもりは全くありませんでした。もう少し増量したいな…とは思っていましたが、現在のレッツノートシリーズでは、増設用メモリとして172pinのMicroDIMMというあまり店頭では見かけないタイプのものが使われていて、価格が非常に高い設定になっていたからです。512MBの製品は3万円台の買い物になります…デスクトップ用のDIMMは512MBでも1万円以下なのに。

ところが、今月に入ってFPANAPCのホームページで「512MBのMicroDIMMが18,000円で売られている」というニュースを発見。早速リンクをたどってアドテックのWeb直販ショップを見に行き、即注文してしまいました。この価格は2月29日23時55分までの期間限定特価だそうです。「買おうっ!」と思った方は忘れないうちに注文しておきましょう。

256MB版と512MB版のMicroDIMM

取り付け成功

商品は早くも翌日に宅配便で到着。写真左がこれまで取り付けられていた256MBのMicroDIMM、右が今回購入した512MBのMicroDIMMです。並べてみるとわかるとおり、512MB版の方が5mmくらい背が高いですね。より多くのメモリチップを基板上に乗せなくてはなりませんから、当然のことではあります。

CF-R2への取り付け状況

サイズが大きいということで、もしかして入らないのでは?という心配をしてしまうところですが、CF-R2のメモリスロットにはぴったりと収まります。販売側で対応機種の確認が行われていましたから、そちらの心配はしていませんでしたが。

認識もOK;拡大画像サイズ19.8KB

むしろ気になっていたのは、取り付けたメモリがちゃんと動作するかどうかです。512MBの増設は「サポート外」とされていますし、FPANAPCの掲示板などによると実際に上手く動作しなくて商品を交換した…という例もあるそうですが、Windowsを起動して確認してみると正しく認識されているようです(表示が768MBになっていないのは、一部をビデオメモリに使うからですね)。その後しばらく使っていますが、今のところ不安定な挙動はありません。まずは一安心です。

何が変わったの?

標準装備のメモリが256MB未満の場合には、増設することにより仮想メモリとしてのハードディスクへのアクセスが減少して、パフォーマンスの向上が見込めます。ところが、512MB以上になると、もともとWindowsの動作には十分な量になりますから、これ以上増設しても劇的なパフォーマンスの向上は見込めなくなってきます。

それならなぜ増設したか?ですが、私が考えるメリットは二つ。より大規模なアプリケーションが動かせるようにして、デスクトップ機に近い感覚で使えるようにすること。それ以上に、メモリをディスクキャッシュとして利用することによりさらにディスクへのアクセスを減らし、バッテリでの動作時間を延ばすことです。Windowsはもともとディスクキャッシュの機能を持っていますから、メモリを増やして、設定も少し変えてやればディスクへのアクセスを減らすことができます。

一方で、バッテリ動作時間を延ばすと言う観点では、メモリの増設には不利な点もあります。メモリにはアクセスしていないときでも常に電流を流し続けなくてはなりませんから、大容量になるほど消費電力が増えるはずです。また、ハードディスクにメモリの内容を保存して一時的に電源を落とす休止動作(ハイバネーション)に必要な時間やディスク容量が増加します。消費電力を具体的に計る方法がないので何とも言えないところなんですが。

バッテリ動作時間をテストするために、前回と同じ条件でWinDVD5でのDVD-Video再生を行ってみました。WinDVD5をバッテリ動作の状態で起動すると、タスクマネージャ上でのメモリ使用量が300MBくらい増加しました。メモリを大量に消費するアプリケーションであり、しかもそれがディスクキャッシュとして活用されている…というあたりは前回の記事をご覧ください。

WinDVD5 再生時間
(モバイルテクノロジON、バッテリ最低限度3%)
メモリ搭載量 再生時間(警告/停止)
512MB 2時間05分 / 2時間30分
768MB 2時間12分 / 2時間38分

20,000円弱を投資した割には、再生時間の向上がたったの5%というのはちょっと寂しい気もしますが、この数分の差がエンドロール前に警告が出るか出ないかという決定的な違いになり得る時間帯ですし、効果はあったかな…と納得しておきましょう。どちらにしてもロード・オブ・ザ・リングは完走できませんね。



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