原点への正統な回帰

CF-R2を購入してから1年が経ちました。どこに行くのにも持ち運び、徹底的にモバイルライフの友として活用してきました。幸か不幸か、この一年間はこのクラスのパソコンに関する劇的な技術革新はなく、CF-R2は最先端機種の座を守り続けた気がします。超低電圧版Pentium Mの動作周波数は200MHzしか上がりませんでしたし、無線LANもIEEE802.11gの普及は進んだもののその次の技術はまだやってきません。

しかし、この夏のレッツノートはそんな沈滞したムードに喝を入れてくれました。フルモデルチェンジを遂げたCF-R3が登場したおかげです。詳しくはWebサイトで確認していただきたいのですが、敢えて「世界最軽量」の奪回には走らず、これまでの重量そのままに動作時間を9時間まで延ばしたところが、モバイルの勘所を押さえた松下電器の皆さんのすごさだと思います。実質的に、日帰りならACアダプタを完全に不要にした分の軽量化になっているわけですし。

店頭でCF-R3の実機を見ると、その小ささに驚きます。横幅が11mm短くなり、その代わり厚みが増しているそうなのですが、手に取ってみると厚みは全然感じず、底面積の小ささだけが際だちます。この辺りは、丸みを帯びたデザインや白っぽくなった色遣いにも理由があるのだとか。性能面はもちろん、LEDを仕込んだ電源ボタンやパッドのリング部と一体化した左右ボタンなどいろいろと小技が効いていて、モノとしての魅力に溢れた製品ですね。すっかり欲しくなってしまいましたが、さすがに先立つものがありません。宝くじでも当たらないかなぁ…。

あまりにも胡散臭いけど

CF-R3の魅力をいろいろと挙げましたが、やっぱり一番大きいのはバッテリでの動作時間。もともと無線LANは内蔵していない私の場合、これ以外の部分については能力としては大差ないという見方もできます。逆に言えば、バッテリの保ちさえ何とかすればまだまだ最先端?ということになります…かなりやせ我慢しているのが自覚できますが。

お助けシート

そんなときに見つけてしまったのが、明晃化成工業の「お助けシート」なる商品。何でも、バッテリーに張り付けるだけで動作時間が1.5倍に、充放電回数も2倍以上に延びるのだとか。こんな小さなシートが2,700円もする(しかもCF-R2で使うには2枚必要)んですが、これでもし本当に書かれたとおりの効果が得られるのなら安いものです。「そんなバカな」と思いつつ試してみることにしました。

剥離紙を剥がしてみる

白っぽくて微妙に厚みのあるシートで、裏面には接着剤が付いています。しかし、バッテリに白い側を向けて張り付けなくてはならないのでこの接着面は使えず、結局別のテープで貼り付けることになります。

バッテリーに巻き付けてみる

説明書によると全体の半分以上をくるまなくてはならないそうなので、先にも書いたとおりシートは2枚必要になりました。

迷彩柄のシートを印刷

しばらくこのままの状態で充放電を繰り返すと効果が出てくる…ということなんですが、このままではあ
まりにカッコ悪すぎます。そこで、防水仕様の光沢フィルムシートに、こんな風に迷彩模様の印刷を施し、バッテリにぐるりと巻き付けて貼ってみました。

デザインもばっちり?

この状態でバッテリを本体に装着すると、液晶画面サイドの迷彩模様のカバーと一体化したデザインになる…という仕掛けです。SSK Worldのロゴを、画面を開いたときでも閉じているときでも見えるように2箇所に印刷して、ちょっと自己主張してみました。まさに自画自賛のドレスアップです。印刷の色をパーツの色と合わせるのが結構面倒な作業でしたね。画面上の色と印刷出力の色は見比べてみるとかなり違うものです。

効果はないのか?

実際にバッテリでの動作時間がどう変化したのか、今回で3度目となるDVDビデオの連続再生で試してみました。何度か試してみたところ、再生するタイトルは再生時間に影響を与えないようなので、今回は収録時間が「スター・ウォーズ エピソードI」の2時間17分よりも少し長い2時間34分の「ラストサムライ」を使っています。これが最後まで見られるくらいの再生時間の伸びを期待していたわけですが…ともかく、結果をご覧ください。

 

WinDVD5 再生時間
(モバイルテクノロジON、バッテリ最低限度5%)
再生時間(警告/停止)
使用前 2時間01分 / 2時間12分
10日後 2時間02分 / 2時間15分
20日後 2時間05分 / 2時間17分

このテストでは、複数回繰り返しても誤差は1分以内に収まるので、それを考慮すれば確かに再生時間は延びているのですが、それにしても延びた分がたった4%というのは大幅に期待はずれです。これでは「動作時間が1.5倍」は誇大広告じゃないの?と疑わざるを得ません。

これまでのテストと比較すると、再生時間そのものが前の調査より短くなっていることも発覚しました。バッテリも1年間ほぼ毎日充放電を繰り返してきているはずで、そろそろくたびれてくる頃かも知れません。もしそうだとすると、「充放電回数が2倍」の方もちょっと怪しくなってきます。

ケータイにもお助けシート

こちらでは効いてるみたいです

…と、ここまで読むと単に胡散臭い商品をこき下ろすだけで終わってしまうんですが、実はそう単純に割り切れないんですよね。実は、この「お助けシート」をレッツノートのバッテリに貼った余りを、私と弟がそれぞれ携帯電話のバッテリにも張り付けてみたんですが、こちらの方は体感できるくらい動作時間が延びています。

使用状況によって消費電力が大きく異なり、しかも今や日用の必需品となっている携帯電話の性質上、厳密な条件でテストするわけにも行かないのですが、弟によると「丸一日使ってもバッテリが切れなくなった」と感心しきりでしたし、私のN900iでもバッテリ残量の赤色表示が出なくなりましたから、効果があると判断して良さそうです。

携帯電話とレッツノートでの違いは、シートがバッテリに密着している度合いの差のような気がします。角形のバッテリを使っている携帯電話の方が、より密着させやすいわけです。ただ、レッツノートでこれ以上シートを密着させるためにはバッテリパックを分解するしかないわけで、これはさすがにリスクが大きすぎます。とりあえず、もうしばらくはこのままの状態で使ってみるつもりです。過大な期待はかけていませんが…。



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