青歯と通う


先日入手したワイヤレスヘッドセット・MW600を持ち歩き、通勤電車の中で音楽を聴いています。歩いているときにも聴きたいと思うんですが、カナル型の密閉型ヘッドホンでは周囲の音がほとんど聞こえなくなってしまうので危険なんですよね。一方で、電車の中では音漏れしにくい密閉型の方が有利です。2台のヘッドホンを持ち歩くほどの余裕はないので、現在は基本的に電車の中で聴くことにしています。

使っていて気になるのは、音楽の演奏がしばしば中断されること。F-03B本体側の動作を見ていると、メールの受信時やiコンシェルのメッセージ着信時などに止まっているようです。それ自体に演奏を止める必然性はないわけで、携帯電話の限られたプロセッサ処理能力の中では仕方ないのかも知れませんが、少々ストレスが溜まる仕様です。

また、アラームが鳴るときにも演奏は止まります。止まったことで「何かが起こった」ことはわかり、本体の方を確認すればアラームの用は成すわけですが、このときにアラーム音がヘッドセット側で鳴ってくれると、さらに便利かつ効果が上がりそうな気がします。これはF-03Bの方で対応してくれなくてはどうしようもないのでしょうけどね。


ミュージックプレイヤーだけでなく、ワンセグ放送の音声もMW600から聴くことが出来ます。F-03Bの内蔵スピーカーでは全然わかりませんでしたが、ヘッドセットで聞くと、ワンセグ放送の音声は意外に音質が高いことがわかります。これならWindows Mediaの音楽データと比べても遜色ないと感じます。まあ、どちらも圧縮された音声データですから、似たようなレベルなのは当然ではあります。

ただ、東海道本線の電車の中では、浜松市内ではほぼ問題なく視聴できるものの、それ以外ではまともに受信できない区間がほとんどです。車内で動画を見ているらしき人は結構見かけるんですが、あの人たちが見ているのはダウンロードした動画なんでしょうか。それとも、F-03Bのワンセグ受信機能が極端に弱いのか、私の知らない魔法の機能がどこかに眠っているのか。

もうひとつ、MW600では内蔵されているFMラジオを聴くことができます。しかし、音質ではデジタル音源より劣りますし、受信感度も浜松市内で地元局のK-MIXが時々途切れるほどですからあまり良くはありません。これは「おまけ」と思っておいたほうがよさそうです。もちろん、災害時などの情報入手用途としては、ラジオがあるのは強力ですよね。そういえば、デジタルラジオ放送ってどうなったんでしょうか。


MW600を外出先で使う上で、音楽を聴くだけでなく、もうひとつ重要なのが電話の発着信です。発信の場合は、F-03Bで発信動作を済ませた後で、MW600の通話ボタンを押して、音声をMW600側に切り替えます。着信の場合は、ヘッドホンから着信音が鳴りますから、MW600の通話ボタンを押すだけで受けることができます。

試しに、妻の携帯電話と話してみたんですが、どうも私の声はちょっと遅れて届いているようです。妻の声も、私が話し終わってから、微妙な間を置いて聞こえてきます。音声をデジタル信号に換えて電波に乗せ、これを復号する作業が必要になりますから、どうしても多少の時間がかかります。

音質はさすがに音楽演奏には遠く及びませんが、十分クリアに聞こえます。胸のポケットに付けた状態のままで普通に会話ができましたから、マイクの集音能力にも問題はなさそうです。音の遅延にさえ慣れれば、あとは問題ありません。


MW600 : 有機EL表示はこちら向き曲名データなどの文字表示は、ソニエリのマークの側から通話キーの側に向かって表示されます。左胸のポケットにクリップ留めしている状態を想定すると、文字は下から上に流れることになりますが、これでは画面を見たときに文字の向きが上下逆さまになってしまいます。使い方にもいろいろなパターンがあるわけですから、上下を入れ替えられるようになっていると良いですね。ファームウェアが更新できれば、すぐにでも実現は可能そうなんですが、ソニー・エリクソンさんはどうお考えなんでしょうか。

このディスプレイには、曲名以外にもいろいろな情報が表示されます。ワンセグ放送を受信しているときは曲名の代わりにチャンネル番号が表示され(放送局名が表示されるともっと良いのですが)、曲送りのボタンでチャンネルを変更できます。通話中には、通話時間がカウントアップされます。電話着信時には、相手の電話番号が表示されます。

他にも、MW600には待受時に現在時刻を表示したり、着信時に電話帳に登録された名前を表示したりする機能もあるらしいんですが、F-03Bの側が対応していないので残念ながら使えません。スマートフォンなら、アプリのインストールで対応できる可能性もありますが、ガラケーではメーカー側の対応を待つしかありません。


MW600 : タッチセンサーネット上に公開されている製品レビューの中で、かなり酷評している方が多いのが、タッチセンサー式の操作スイッチ。これでメニュー画面のカーソル操作や音量操作を行うことになるんですが、なかなか思った通りに動かなかったり、予期せぬ誤動作をしたり…という体験をしている方が多いようです。ボロクソに書いている人でも、音質など他の面では高い評価を与えていることがほとんどです。このスイッチさえ何とかなれば…ということになります。

確かに、最初はどう操作していいのかよくわからなかったんですが、しばらく使っていればコツはつかめて、かなりスムーズに操作できるようになります。音量調整のポイントは、最初に一度隅から隅までなぞることでしょうか。マニュアルにも書かれていますが、これを行わなければ不用意に音量が変化してしまうことはありません。

そして、微妙に調整したいときには、指を滑らせるのではなく、指の腹を転がすようにすると上手く行きます。これは、ノートパソコンのタッチパッドでも使えるテクニックの応用編ですね。MW600の音量調節に苦戦している方は、ちょっと試してみてはいかがでしょうか。


往復の通勤電車でF-03Bの音楽を聴き続け、さらに昼休みに1時間聴いても、バッテリーの残量表示はひと目盛りも減りません。スタミナの方も十分大丈夫そうです。ただし、ちょっと気になるのはF-03Bの方のスタミナ。常にBluetoothで通信しているせいか、電池の減り方が普段よりもちょっと早い気がします。「ちょっと」で済んでいるのが、実は結構すごいことなんでしょうけどね。

総合的には、MW600の機能・性能についてはほぼ満足しています。「青歯の決定打」という第一印象は、大きく違ってはいなかったようです。あとは、これと組み合わせるヘッドホンをどうするかが、私にとってのポイントになりそうです。

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