Moto 360 Sportの次は?

スマートウォッチ・Moto 360 Sport

スマートウォッチ・Moto 360 Sportを使い始めてから、2年と少々が経ちました。そもそも、普段の健康づくりとして行っているランニングにおいて、走行距離とその経路、ペース、心拍数等の情報をモニターし、記録を取るために購入したものですが、トレーニングの際だけでなく、基本的に常時身につけています。結果的に、日々の身体の動かし方を記録するライフログのためのセンサーになっているわけです。

日々の運動量の把握は、歩数がベースになっているわけですが、平日は通勤で毎日5kmほど歩くのが日課になっている私の場合、他に何もしなくても10,000歩を超えるのが普通です。逆に、週末のランニングは運動不足になるのをフォローする意味があったりします。もちろん、そんなことがわかってきたこと自体が、Moto 360 Sportのおかげです。

しかし、最近ではちょっと困った事態が起きつつあります。というのも、内蔵のバッテリーが劣化してきているのか、満充電状態にして朝出かけたMoto 360 Sportが、夕方に自宅まで帰ってこられなくなってきているのです。もともと、まる2日は動けない程度のスタミナしかありませんでしたから、こうなることは予想されていたのですが。


私のMoto 360 Sportは並行輸入品ではあるものの、おそらく、Motorolaブランドを管理しているレノボに問い合わせれば、電池の交換くらいはしてもらえるのでしょう。とはいえ、電池以外の各部にもいろいろとガタは来ていますし、当初から「この手のデバイスはまだ発展途上なので、買い換えた方がユーザーエクスペリエンスが大幅に向上するだろう」と思っていたので、基本的には代わりになる何かと買い換えることを考えています。

しかし、後継製品を探してみると、この2年間で、この手のデバイスは意外に進歩していないと感じます。そもそも、レノボ自身にはMoto 360シリーズの後継を作る気は全くないようですし、それどころか「スマートウォッチ」というデバイス自体に、それが登場した頃のような熱いイメージがなくなってきた感があります。当時は、完成に近づいてきたスマートフォンの次の世代のデバイスは腕に巻き付くのではないか?というくらいの勢いがあったと思うのですが…。

2年間使ってみた私の考えとしては、やはりスマートウォッチがスマートフォンの次代を担うというのはちょっと無理があった気がしています。LTEの通信機能まで備えた、単独で動けるスマートウォッチもありますが、やっぱりこの小さな画面(=小さなタッチパネルとも言えます)では日常的に使うインターフェースとしては情報量も、操作の自由度も低すぎます。スマートフォンとの使い分け、あるいは連携によって威力を発揮する子デバイス…というのが、スマートウォッチの適当な立ち位置でしょう。


Moto 360 Sportに採用されていたOSのAndroid Wearは、いつの間にかWear OS by Googleという名前に衣替えしています。OSバージョンが2.0になり、スタンドアロンでできることが増えていますし、Android端末だけでなくiOS端末との連携も十分行えるようになってきています。

製品開発に元気がなくなっている気がする…とはコメントしてみたものの、ライフログセンサーとしてのスマートウォッチの存在意義はずいぶん認知されてきたようで、心拍センサーとGPSを載せてランニング等の記録に使える製品は増えました。Moto 360 Sportがオンリーワンであった2年前と比べると、選択肢はずいぶん広がってきています。

例えば、Android Wear 2.0がリリースされたのとほぼ同時に出てきたHUAWEI Watch 2は、登場当初からかなり気になっていましたが、1年以上経った今でも十分現役です。心拍センサーとGPSが両方搭載されているのは当然として、スマートウォッチ向けに、高解像度画面のサポートを縮小するなど省電力化にフォーカスして開発されたSnapdragon Wear 2100プロセッサを搭載し、より長時間の連続動作(といってもせいぜいまる2日のようですが)を確保しています。

最近登場したばかりのTicWatch Proは、有機ELの円形画面の上に普通のデジタル時計などに使われる白黒液晶をオーバーレイして、歩数と心拍数だけを計測するのなら30日間動作する!というのを売りにしています。液晶表示のみの超省電力モードと有機EL表示の通常モードを切り替えながら使うと、5日くらいは使える…ということだそうです。これに採用されているプロセッサが、HUAWEI Watch 2と同じSnapdragon Wear 2100…というあたりが、そもそも技術開発が進んでいないこの業界の現状を示しているような気もします。

超低消費電力モード用の白黒液晶画面を重ねる…という発想自体は、CASIOのPRO TREK Smartとほぼ同じ。G-SHOCK好きな私としても気になる「時計」ではあるのですが、これは心拍センサーを搭載していないので、残念ながら現在の私のニーズとは合致しません。


実は、「ランニング時の心拍&GPSモニター」「ライフログ」「スマートフォンからの情報通知」といった要件を満たすだけなら、Wear OS搭載機にこだわる必要は全くなく、さらに選択肢は増えてきます。

例えば、GARMINのvivoactive3なら、タッチパネルによる操作も含めて、Wear OS機にかなり近い操作性を提供しています。もともとGPSロガーの評価が高いGARMIN社の製品で、日本の準天頂衛星(QZSS、「みちびき」)からの情報受信にも対応しますから、位置情報の精度には期待できます。

マラソン・駅伝つながりの皆さんにもGARMINユーザーが多く、同社が提供するSNSでトレーニングの情報交換ができるのも魅力的ではあります。もっとも、私とは別次元のストイックな活動をしている方が多いので、情報交換の意義はよくわからないところもありますが(汗)。

どれを選ぶにしても3万円前後の出費が必要なのだな…と思ったわけですが、いろいろ探してみると、もう少し安価でも同等の機能が使える製品があったりします。例えば、TicWatch Proと同じMobvoi社が作っているTicWatch Sだと、2万円そこそこでほぼMoto 360 Sport同様のことができそうです。

まあ、いずれにしてもワタシの小遣いレベルで衝動買いできるものはない…ということですね(苦笑)。いろいろ検討してみることにしましょう。

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