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オンラインで会いましょう

新型コロナウイルス感染症対策としての緊急事態宣言が解除され、巷が少しずつではありますが以前の姿を取り戻し始めています。私の職場でも、少しずつ元の全員が出勤する状態に戻していくそうですが、裏を返すと、もうしばらくは在宅勤務も併用したスタイルは維持される…ということになります。

個人的には、アタマを捻る作業を在宅勤務に割り振ったこともあってか、在宅勤務のときは来客や電話等に作業を中断されない分、やりたいことに集中できて能率が上がっていた気がしています。せっかくの機会なので、今後はさらに「在宅」に限定しない幅広いテレワークを導入してもらいたいくらいです。

…というのはともかく、この数ヶ月の間、直接人と人とが顔を合わせるのを避けるようになって、俄然注目されるようになっているのがオンライン会議。一堂に会さなくとも、ネットを通して打ち合わせしてみてはどうだろうか?という話です。音声や動画を使って、離れた場所ともコミュニケーションを取ることができます。

4月~5月の間で、遠隔地の方と話し合うオンライン会議には10回くらい参加しました。また、より多くの参加者を対象に、講演を聴くスタイルの「Webセミナー」にも参加しました。さらには、高校時代の同級生たちとの「Zoom飲み会」なるものにも顔を出してみました。いくつか場数を踏んでみたことで、結構いろいろなことが見えてきました。


オンライン会議を実現する環境は、結構いろいろあります。以前からある「インターネットテレビ電話」サービスのSkype(すかいぷ)は、3人以上が同時に接続して動画と音声、テキストメッセージ等でコミュニケーションを行うことが可能で、数人での比較的小規模な打合せなら、これで十分用が足ります。

もう少し大規模な会議や講演等まで視野に入れたシステムとして、ここ数ヶ月で一気に脚光を浴びたのがZoom(ずーむ)ですね。誰かひとりが画面に表示しているプレゼンテーションを参加者全員に共有し、一斉に説明を聞く…というようなスタイルにも対応しています。セキュリティー面の問題も明るみに出ましたが、素早い修正対応を見せ、何とか信用を落とさないよう懸命です。

GoogleやFacebook、LINEなども、同様に複数人をネットワークでつないで動画や音声でコミュニケーション可能なサービスを提供しています。Skypeを提供するMicrosoftも、これらのサービスへの対抗として、企業向けのSkype for BusinessをMicrosoft Teamsとしてリニューアルし、サービスの提供を行っています。

無償でもある程度のサービスは利用できるけれど、フルサービスを利用するのは有償…という形が多いようです。まずは多くのユーザーに使ってもらって便利さを伝え、有償のサービスに誘導したいのでしょう。

とはいえ、サービスが乱立気味で、それぞれに専用のアプリのインストールを勧められるのはちょっと面倒ですね。Webブラウザーで利用することもできるようにはなっているものの、複数のウィンドウを並べて操作性に配慮したアプリの方が使いやすいのは確かです。ホストが使っているサービスに合わせるしかないので、仕方なくいろいろインストールしています。まあ、いずれ有力な数社に収斂していくことになるのでしょうから、それまでの辛抱なのかも知れません。


基本的には参加している人数分の音声付き動画が同時に流れてくるわけですが、4~5人くらいまでは各人が好きなタイミングで喋っても何とか対応できるものの、それを超えると機器や通信環境の能力としても、それを見る人間の側の能力としても、対応が難しくなってきます。10人を超えるくらい以上の会議では、主催者側が誰の音声や動画を全体に流し、あるいは流さないのかを積極的に管理しなくては回っていきません。

会議の一部の参加者がオンライン参加で、残りは会議室に集まっているスタイルの会議もありましたが、この場合、会議室に十分な帯域がないと、そこがボトルネックとなって会議全体の情報伝達に支障が出てしまう可能性があります。…実は、この会議は実際に主催者の会議室の回線がいちばん頼りない状態で、発言を聞き取るのにもかなり苦労したのですが。

あと、通常の会議以上に発言権を獲得するのが難しく感じます。先ほど触れた主催者側の管理の問題もありますが、少人数の場合でも、どうしても音声の伝達に時間差が生じるため、タイミングが悪いとなかなか会話に割り込めません。一方で、発言しなければ全く存在感がない…ということになりかねないので、「何とか発言しなくては」という緊張感もありました。

顔を見て話をしたり聞いたりしたくても、どちらを見てよいのかわからない…など、これまでのオフラインの会議とはかなり感覚が異なり、未だに慣れませんが、メールやメッセンジャーアプリなどの文字情報と比べると、顔が見えて声が聞こえるのは、互いに考えを理解しあうためには強力な助けになります。技術的な制約や注意点はありますが、こんな状況だからこそ、積極的に使いたいですね。

ちなみに、先に話題に出した「Zoom飲み会」は、東京近辺の同級生たちの集まりに、浜松市在住の私が加わり、他にも全国各地、さらには海外からも参加がありました。飲み屋に集まる飲み会ではこれだけ広域から集まるのは到底不可能で、「代わり」を超えたポテンシャルも感じます。


オンライン会議に参加するためには、自分の姿を映すWebカメラ、声を送るマイクが必要になります。自宅のデスクトップ機にも、職場のパソコンにもカメラやマイクは付いていなかったので、今のところはレッツノート・CF-SV8に内蔵されているモノを使っています。緊急事態に、背に腹はかえられません。

CF-SV8の液晶画面上端

CF-SV8の液晶画面上端部には、フルHD動画が送れるWebカメラ(写真4)と、左右2個のマイクを使って雑音をふるい落とし話し声だけを拾い出すアレイマイク(1と7の穴の中)が装備されています。ちなみに2と3はWindows Hello顔認証用の赤外線カメラ一式、5はカメラが有効になっているときに点灯するLED、6は液晶画面の明るさを自動で調整するための環境光センサーです。

オンライン会議を始める前には、きちんと接続して通信できるかどうか試してみるわけですが、CF-SV8を使って参加した会議で、こちらから送る映像や音声に問題があるとの報告は受けたことはありません。先方から送られてくる動画も、基本的にはスムーズ。ただし、通信状況によって、品質が左右されるのは仕方ないところです。

やってみて気がついたのは、意外にCPUに負荷が掛かっていること。いくつもの動画を同時に再生しなくてはならないこともありますが、特に自分の映像の背景をリアルタイムでぼかしたり、他の画像等の「バーチャル背景」を合成したり…といったことをすると、冷却ファンが音を立てて回り始めます。

とはいえ、フル回転まで行くわけでもなく、話し声が風切り音に遮られるようなことはないので、会議そのものはストレスなくちゃんと行えます。このあたりは、処理性能に余裕があるCF-SV8のおかげでしょうか。


以前使っていたCF-RZ4にも、さらに遡って2週間だけ使わせていただいたCF-MX3にも、同等のWebカメラとマイクは搭載されていたのですが、使う機会は全然ありませんでした。CF-SV8になって以降は、出番が一気に増えています。

とはいえ、これは新型コロナウイルスのせいばかりではなく、既に昨年あたりから、Skypeなどを使って、東京など遠く離れた場所の方々との間でオンラインでの打合せは何度かしていました。カラダが行き来するよりも安上がりですからね。

そもそも、インターネットを介したオンライン会議の技術自体は既にかなり昔からあったものですが、当事者たちが全員「使おう!」と思わなければ始まりません。これまでは「できるらしいね」「でも、難しそうだなぁ」「モニターに向かって喋るのは何だか恥ずかしい」レベルだった技術が、今回必要に迫られて一気に一般に広がった…という見方もできると思います。

「アフターコロナ」「ポストコロナ」などという言葉が使われるようになってきましたが、そう呼ばれる今後の世界で、こうして接触せずにコミュニケーションを取る手法は必須のものとなるでしょう。まだ到底「使いこなしている」レベルには達していませんが、緊急事態の非常手段としてではなく、当たり前に選択肢にできるように慣れておきたいところです。



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