誕生日には寄付をしよう?

今日・5月23日は私の誕生日です。半世紀ほども同じことを繰り返していると、ありがたみもドンドン減ってきますが、それでも何かとタイヘンなこの世界で、また一年間、何とか生きながらえることができたことを確認する節目の日です。素直に感謝しましょう。

もっとも、生き続けていることが幸せなのかどうか?そのものが、どうも読み切れない昨今ではありますが。もし今私たちが立ち会っているのが近い将来の人類滅亡への道のりなのだとしても、その成り行きは見届けてみたいものです。基本的に好奇心の塊なので。

ハッピ~~ バ~スデ~~、ぴーす君!!

Nintendo Switch「あつまれ どうぶつの森」の私の島では、島民代表のぴーす君が住民から誕生日を祝ってもらいました。ゲームの中とはいえ(しかも自分が祝ってもらっているわけでもないのに)、お祝いを見るのはウレシイものです。


「もうすぐ誕生日です!」はともかく、どうして募金キャンペーン?

先々週あたりから、Facebookのタイムラインに「もうすぐ誕生日です!」というメッセージが表示されるようになりました。プロフィールに生年月日を登録しているわけですから、このメッセージが出てくること自体は当然だと思うのですが、どうも違和感があるのは、それに続くメッセージです。

「関心のある慈善活動をサポートする募金キャンペーンを作成しよう。」と表示されています。非営利団体を一覧から選択し、友達に募金を呼びかけることができる仕組みです。募金すること自体はそれで良いと思うのですが、誕生日とどういう論理でつながっているのか、なかなか理解できません。たぶん、

「また1年を無事に過ごせたことに感謝しよう」

→「感謝の気持ちを何らかの具体的行動で示してみよう」

→「社会に貢献する活動に寄付してみよう」

→「自分で寄付するだけでなく、友達にも呼びかけてみよう。プレゼントくれるくらいなら寄付してみてよ」

ということなのかなぁ…とは思うのですが、ワタシはそもそも寄付してみよう!という発想になりません。寄付するようなおカネがあるのなら、使わなくてはならない目的があまりにも多すぎて…むしろ「同情するならカネをくれ」です(汗)。

誕生日をきっかけにして寄付行動を促す「バースデードネーション」という動きは、ここ数年で見かけることが増えた気がします。「自分の誕生日にどこかに寄付をしよう/みんなに寄付を呼びかけよう」「誰かの誕生日をきっかけに寄付をしよう」と、形としてはいくつかあるようです。

海外では10年ほど前から行われていることだそうですが、起源がどこにあるのか調べてみても、Webからではどうしてもそれらしき話にたどり着けません。この手の仕掛けは、たいてい最初に誰かが思いついて始めた…という明確な起源があるものなのですが、どこにもまとめられていないのは何とも不思議です。何かしら大きなチカラが働いて隠蔽されているのかしら(汗)。


現在、「バースデードネーション」をキーにしてググると、「ナイスネイチャ」というキーワードが踊ります。1990年代に活躍した元競走馬の名前なのですが、彼の誕生日の4月16日をターゲットにして、引退した競走馬たちの余生を支援する活動への寄付が募られています。

この活動自体は今年で5年目なのだそうですが、今年はそれまでの20倍にもなる3,500万円以上が集まって話題になっています。「ウマ娘 プリティダービー」というゲームがヒットしていることが背景にあるようです。競走馬の名前が付いた女の子たちを鍛えて、レース(競馬場でマラソンしています・驚)での勝利を目指す育成シミュレーションゲームだそうですね。もちろんナイスネイチャさんも登場しています。

どんな理由やきっかけがあるにしろ、最終的には活動に賛同する意志が募金行動につながっているはずで、これだけ多くのお金が集まったのは素晴らしいことだと思います。とはいえ、ゲームがきっかけとなると、今後このレベルを継続させるのはかなり難しそうですが…あまり活動を広げすぎずに、今年の分を基金にして運用するのが現実的でしょうか。


どんなに不景気が続いていても、おカネのあるところにはちゃんとあり、それを自分自身以外のために使ってもイイと思う方々も結構いらっしゃいます。一方で、おカネが足りなくて行動が起こせない方々もこれまた結構たくさんいらっしゃるわけで、これらの間をつなぐいろいろなアイデアは古今東西いろいろあります。

企業が株式発行により資金を調達するのはまさにそれですよね。ふるさと納税も、クラウドファンディングも、資金を出していただいた方々に利益を還元する…というところまで含めて、集金する主体や目的こそ異なるものの、システムとしてはそう変わりません。

寄付を募ることも、歴史が古いおカネ集めの仕組みではあるわけですが、メリットをお返ししてもらえるわけではありません。その分、集めたおカネをどんなことに使うのか、多くの方々からの賛同を得られるのか?というところが大事になります。まあ、バースデードネーションという仕掛け自体は、SNSが広がってきた現代ならではですよね。自分の誕生日も、友達の誕生日も、システムが否応なしに意識させてくれます。

世の中に応援してみたい取り組みはいろいろありますが、皆さんに募金をお願いするよりは、皆さん自身のいろいろな幸せのためにおカネは使っていただきたいと思いますし、そもそも自分自身に誰かに寄付するほどの余裕がないのに、「寄付をお願いします」と言うのも何か違います。こういう仕掛けに乗るのは難しそうです。それこそ、宝くじでも当ててからかな。

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