カーナビで人はバカになる?

全米オープンテニスの女子シングルス決勝戦がテレビで生中継されています。日本では日曜日の昼前なんですが、ニューヨークの現地時間では土曜日の夜遅く。テニスの決勝戦がナイターで行われること自体珍しいと思うんですが、このあたりはスポーツのショーアップには熱心なアメリカならではでしょうか。

決勝戦はビーナス・ウィリアムズ選手とセリーナ・ウィリアムズ選手の姉妹対決で、いわゆる四大大会では3大会連続の組み合わせになります。並の男子選手よりも速いサーブを放ち、力強いプレーを見せるこの姉妹の実力は確かに群を抜いていると思うんですが、他の選手にももっと頑張って欲しいですね。常々、テニスはパワーだけのスポーツじゃないと思っているんですが…。それよりも最も理不尽だと思うのはこの姉妹がタッグを組む女子ダブルスですけどね。もはや脅威を超えて恐怖です。


私の車にカーナビが装備されてから2ヶ月になります。常に電源を入れっぱなしで、基本的には地図画面を表示した状態で使っています。というよりも私の使っているパイオニア・HDDサイバーナビはカーナビ部分のみの電源を切ること自体が出来ない構造になっているので、どうせ動かしておくなら…と思った訳なんですが。根っからの貧乏性ですね(笑)。

地図画面の表示が「基本的には」となっているのにもちゃんと理由があって、オーディオソースの側に映像がある場合にはそちらを優先して表示することが多いからです。持っているライブDVDをBGM用に再生することがありますし、テレビのスポーツ中継はラジオよりはずいぶんわかりやすいですしね。本来、車載のテレビには「運転時の安全のために」ということで自動車が停止したときにしか映らないようにする機構が装備されているわけですが、普通はこの部分への配線そのものが行われず有名無実化しています。確かに運転者以外もドライブ中にテレビ番組やDVD-Videoを見たいんじゃないかな?と思うんですが、私の車の場合は…ここではこれ以上考えないようにしましょう。

せっかくカーナビを装備したので、どこか知らない遠くに旅行にでも出かけてみたいところなんですが、残念ながら今のところはそんな機会が持てていません…というよりも、購入してすぐにそれどころじゃない状況になってしまいましたからね。旅行の計画はまた落ち着いた頃に改めて立てることにしましょう。気持ちとしては九州や四国に行ってみたいところです。


ところで、私よりも先にカーナビを購入した人たちからよく聞いたのが「カーナビを付けてから道を覚えられなくなった」という話。中には「こんなものを付けたせいで記憶力が悪くなった」とカーナビが悪者であるかのように言う人までいました。でも、2ヶ月間みっちり使い込んでみた私から見ると、それはちょっと違う気がしますね。

彼らの言い分だと「カーナビが逐一道順を案内してくれるので自分から覚えようという気にならない」らしいです。私自身も初めて出かける場所でカーナビに道順案内をさせてみましたが、確かにこれは非常に楽です。通り過ぎたりグルグル回ってしまったりすることなく、全く不安感無しに目的地にたどり着くことが出来ました。ただ、道路が改良されていたり新設されていたりして戸惑うことはありました。地図情報がリアルタイムのものではない以上仕方がない部分なんですけどね。それでも現在位置はGPS衛星でちゃんと表示されていますから迷うことはありません。

ところが、既に知っているはずの経路にカーナビを適用すると話はちょっと違ってきます。一番わかりやすいのが、自動車通勤の経路案内をさせてみた場合。もう5年くらいの間、ほぼ同じ場所に自動車で通勤していますから、ほぼ最適の経路を経験的に見つけたかな?と思っていたんです。ところが、改めてカーナビに案内させてみると出てきたのは全く違う経路。しかも、それまでは「渋滞しているに決まっているから」と通ってみる気にすらならなかった中心市街地を抜けるルートでした。

そんな馬鹿な?と半信半疑で、それでも「遅刻したら謝ろう」くらいの気持ちでその経路通り走ってみたら…何と所要時間がこれまでより10分くらい短縮されてしまったんです。中心市街地のルートも思っていたより順調に流れていました。今どきのカーナビではVICSと呼ばれるシステムで渋滞情報をほぼリアルタイムで取得し、それをルート探索に反映できますから、そこまで考慮されたルート選択だったんでしょうね。

この場合、カーナビの利点は主観にとらわれない合理的なルート選択とリアルタイムに渋滞情報を取得できる情報収集能力…ということになるかと思いますが、これらを効果的に利用することによって、新しく覚えられる経路の数はむしろ増えてきます。もちろん、それを頭で覚えようとするのか、しないのか…という差は個人の心構えの部分も大きいんですが。


実は、カーナビを付けたことによってもう一つ変わったことがあります。それは、これまで入る気にならなかった裏道にもちょっと入ってみようかな?と思うようになったこと。ルート案内をさせないときでも常に自分の居場所は表示されているわけですから、道に迷うんじゃないか?という心配無しにどんどん試してみることができます。おかげで見つけることの出来た抜け道もいくつかあります。

そんなことも考えると、私にとってはカーナビは決して記憶力を奪う悪者ではありません。新しい情報を大量に提供してくれる便利な道具だと感じています。どんな道具でもそうなんですが、肝心なのはそれを使う人間の側がどんな風に活用できるかなんですよね。カーナビの道案内にしても、その経路が唯一絶対のものではなく単なる参考程度のものなんだと思えれば頭の使い方が少し変わってくる気がするんですが、皆さんはどう思いますか?



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コメント

“カーナビで人はバカになる?” への2件のフィードバック

  1. ichikawa fumioのアバター
    ichikawa fumio

    ナビを使っているとバカになります。道もどこを通ったかもわからなくなり、本当にバカになります。道くらい自分で探した方が見聞が広がるんじゃないかな。

  2. webmasterのアバター
    webmaster

    ichikawa fumio さま:
    この記事を書いてから20年くらい経ちますが、今や巷の大多数の人たちが手のひらの上にナビを持って歩く時代になりました。
    ナビに任せっきりだと、ホントに道を覚えなくなりそうですね。案外ワタシ自身はそうでもなくて、初めての道はナビに教えてもらうこともありますが、地図アプリは現在位置が衛星測位でわかることだけを利用しているパターンが多いです。

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