不思議なセ・リーグ

今日は最初に訃報を一つお伝えしておきたいと思います。科学雑誌「Newton」の編集長を務められていた、東京大学名誉教授・竹内均氏が亡くなられたそうです。Newtonのカラフルな記事は、私に自然科学への興味を持たせてくれた最大の存在だったと思います。感謝の気持ちとともに、ご冥福を祈ります。


プロ野球が開幕してもうすぐ1ヶ月になります。20試合そこそこを消化したところでペナントレースの順位をどうのこうの言うのも気が早いかとは思いますが、今日の試合が終わった時点でのセ・リーグの順位表をちょっと見てみましょう。

順位球団名試合勝利敗戦引分勝率ゲーム差
1広島東洋カープ211290.571
2阪神タイガース2111100.5241.0
3ヤクルトスワローズ18990.5000.5
4横浜ベイスターズ19991.5000.0
5中日ドラゴンズ17881.5000.0
6読売ジャイアンツ208120.4002.0

がんばっている選手の皆さんには申し訳ないんですが、あまりにも意外で笑ってしまいます。今日の試合が終わった時点で3チームが勝率5割で並んでいる…というのも確かにおもしろいんですが、一番上にいるチームと一番下にいるチームが今季の意外性の象徴と言える気がします。

首位にいるのは広島東洋カープ。どうもここ数年のカープには弱いイメージが染みついてしまったような気がします。最近は主力選手が他球団に流出して、目立った補強をしているようにも見えなくて…と、どこにプラス材料があったのか不思議なんですが、気が付くと今シーズンはこんな位置にいます。まあ、このチームには昔から派手な補強よりも生え抜きの選手を育てていくイメージがありますからね。ようやくまた戦力が整ってきたのでしょうか。まだまだ長いペナントレースです。どこまでこの順位を維持できるのか注目しましょう。


そして、最下位にいるのが読売ジャイアンツ。今年は「史上最強打線」だそうで、その名の通り開幕からの連続試合本塁打は20試合まで延ばしていますが、勝ち星が全然これに付いてきていません。戦力が整っているチームでも必ず勝てるとは限らないのが野球のおもしろさだと思うんですが、それにしても今年のジャイアンツはここまであまりに投打がかみ合っていません。

今日の試合でも、6回表までで4対1とリードしていたのに、タイガースにひっくり返されて結局は敗戦。勝っている試合を逆転されるパターンが目立ちます。結局のところ、打線はともかく投手陣の方は全然戦力が整っていないからなんですよね。数十年前には圧倒的な強さを見せ、ここ10年くらいは豊富な財力で各チームから主力選手をかき集め…と、戦力が整っているイメージがあるわけですが、実はそれも思いこみに過ぎないのかも知れません。もしかすると球団内でも同じ勘違いをしていたのかも。

ジャイアンツに限らず、今年のセ・リーグのゲームでは終盤になって大きく試合が動くことが多いですよね。各球団とも中盤以降の投手の使い方に困っているような気がします。投手力では一番と言われたドラゴンズでは故障が相次いで未だ万全な投手交代ができず、大魔神・佐々木投手が戻ってきたベイスターズも彼までつなぐ中継ぎ投手に苦労しているようです。首位のカープでも、まだ体制が確立しているとまでは言えないようです。裏を返すと、このあたりがきっちり機能し始めたチームが抜け出すのではないかな?と思います。まだ上から下までたったの3.5ゲーム差。全然先なんか読めません。


ところで、開幕前からの注目だった落合博満新監督のドラゴンズなんですが、始まってみると、時々ちょっと驚く選手起用はありましたが、意外に普通の野球をしているような気がします。落合監督の野球は、基本的に選手に全てを任せる野球のようです。スカパー!でテレビ観戦している限り、それほど細かい作戦を打っているようには見えません。前に「試合では監督ができることはそれほどないのでは?」という話をしましたが、どうも落合監督の考え方はこれに近いようです。

ドラゴンズは今のところ5割グループの中。これからどうなっていくのか、とても楽しみですね。6月に予定されている浜松球場での試合はもちろん、今年は是非ナゴヤドームにも観戦に行きたいところです。

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