観客席から見ていた一年

2005年最後の日曜日です。今年も「毎週日曜日更新のWeekly SSK」を最後まで続けることが出来ました。SSK Worldにとって、そして管理人の私自身にとって、いつの間にか最大のこだわりになっているこのコーナー。そんなにムキになってどうするの?と思われる方もあるのでしょうけど、こうなってくるともう意地の一言に尽きますね。About The Worldには、「世界の何処にいても日曜日にはSSK Worldを更新するのが目標」と書いていますが、今や「目標」なんて簡単なレベルでは語れません。

来年・2006年も、これまで通りに毎週日曜日にはしっかりと更新を続けていきたいと考えています。しかし、実は来年、この「日曜更新」に今までにはなかった試練がやってくるかも知れません。もちろん、そのときに備えていろいろと情報収集を行い、作戦を練っているところです。実際にどうなったのかは、また改めてお知らせすることになると思います。


今年最後の週末はクリスマス。昨日・24日のクリスマスイブは、一昨年に続いて教会に足を運びました。とはいえ、別に私はクリスチャンになったわけではなく、あのときとは別の方に誘われたのでちょっと出かけてみた…というわけです。クリスマスイブのキャンドル礼拝は、音楽に溢れたとても楽しいひとときでした。私たちも賛美歌を歌うことで参加しましたが、聴いているだけでも楽しめましたね。

最初に披露されたのは子供たちのトーンチャイムによる演奏。トーンチャイムは、鉄琴を鍵盤一つ分取り外したような形の楽器で、振ると取り付けられたばちで叩かれて音が出る仕掛けになっています。これをハンドベルのように持って数人で協力して演奏します。柔らかい響きのする楽器で、いかにも教会っぽい雰囲気を醸し出します。音を聞いたらピンと来る方も結構いるかも知れませんね。

賛美歌が次々に流れる中で、突然16分音符で刻まれたメロディーのバラード曲が歌われました。最初は結構びっくりしたんですが、心地よいメロディーの優しい曲でした。「君は愛されるために生まれた」という曲で、もとは1997年に韓国で作られたものだそうです。最初は教会で歌われていた…ということで、現代の賛美歌と言っても良いのかも。宗教曲というと「古くさい」という印象を持っていましたが、それは偏見だったのかも知れませんね。


そんなわけで、クリスマス礼拝とは言っても演奏会を聴きに行っているような気持ちだったんですが、今年を振り返ってみると、いろいろなエンタテイメントを観客席から見る…という機会の多い一年でした。まず、触れておかなくてはならないのは映画館に通ったこと。今年は「もっと映画館を好きになる年」と宣言して、ある種のプレッシャーをかけながらこれまでよりもずっと多くの作品を見ました。

さらに、「ライオンキング」「マンマ・ミーア!」「オペラ座の怪人」と、劇団四季のミュージカルを1年に3本も見る機会をいただきました。生まれて初めての、非常に刺激的な経験でしたね。これまでは全くの別世界だと思っていた演劇の世界も、ちょっと身近になりました。勝手に自分から敷居を高く見てしまっていたのかも知れませんね。

11月に槇原敬之のライブコンサートを見に行ったのも初めての経験で、とても有意義な時間になりました。あと、これらの芸術系のステージとはちょっと離れますが、今年から新規参入したプロ野球・東北楽天ゴールデンイーグルスの試合を見られたのもいい経験でした。自らのパフォーマンスを見せる人たち、それを一体になって楽しむ観客席の人たち…そんな構図は全く同じです。


もともと小さい頃から楽器を習っていた私にとって、舞台は「見に行くところ」というよりも先に「立つところ」という印象が刻まれた場所でした。どのようなパフォーマンスを見せるのか?という発想は、昔から結構鍛えられてきたと思います。ですから、初めて合唱で舞台に上がったときでも、緊張はしたものの、違和感はそれほどありませんでした。

しかし、今年舞台を見る側に回ることが多かった中で気が付いたことがあります。実際に見る側の立場になることで、どう見せればよいのかに気付くことが結構多いんですよね…良い見本も、ときには悪い見本もあるわけですが。これからも、おそらく舞台に立つ機会は何度もあると思います。そんな中で今年の経験が生かせればいいですね。

もちろん、そんな堅い話にとどまらず、これまでに見たことの無かったものをいろいろ見られた…ということだけでも、今年はよい経験が出来たと思っています。それを、人間的な幅の広さ、あるいは懐の深さに変えていけるのかどうかは私次第なんですが。


ところで、最近は毎年この時期になると後悔するのが、新曲をMusic Worldに公開できなかったこと。毎年「来年こそは」と言っているうちにオオカミ少年になってしまっている自分を感じて辛いところです。「仕事が忙しかった」「いろいろあって精神的にもちょっと大変だった」など、言い訳はいくらでも思いついてしまいますが…。

この冬のボーナスを使って、音楽制作関係の環境を一新しました。パーソナルの制作環境としては最高レベルのハードウェアやソフトウェアに、並々ならぬ資金をつぎ込んでいます。これで何も作れなかったら、とんでもない無駄遣いです。機材自慢はいずれしてしまうと思いますが、それだけに終わらずに、作品を公開できればいいな…と思っています。過去の作品のリメイクもしてみたいですしね。

今年も最後の定期更新。振り返ってみるといろいろなことがありました。今年は、いくつもの新しい経験が出来た楽しい一年でした。その経験を糧にして、自分自身が成長できたのかどうか…と考えると、まだまだ全然物足りないんですが。

観客席から見るのは、舞台の上で演じるよりも簡単なのか?というと、決してそんなことはないですね。発せられるメッセージをしっかりと受け止めるためには、発信する側とはひと味違った、結構大きなエネルギーが必要な気がしました。

…ついつい大まじめに語ってしまいますねぇ(笑)。来年は、もっと気軽にブログにコメントを寄せてもらえるように、もう少し肩の力を抜いた、柔らかいサイト運営が出来るといいな、とも思っています。まあ、こんな性分なので、どこまで力が抜けるのかはわかりませんけどね。



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コメント

“観客席から見ていた一年” への4件のフィードバック

  1. かば姉さんのアバター
    かば姉さん

    この一年、こちらこそお世話になりました。ってここで年末のご挨拶してどうするんですかっ!てs.s.k.さんに突っ込まれそうですね。
    s.s.k.さん同様、今年は、かば姉さんも観客席にたくさん座った一年でした。映画はもちろん・・・でも、s.s.k.さんが観たラインナップと比べると圧倒的に邦画が多かったですね。
    まっ、それだけ今年は邦画が頑張ったということも言えるわけです(拍手)。
    ミュージカルにも、生マッキーにも会いに行きましたね(笑)。それ以外で印象に残っているのは、「ブラスト」。機会があったら是非s.s.k.さんも行くといいですよ~。
    来年もお互い、たくさん吸収できる一年になりますように。
    かば姉さんも、s.s.k. worldの兄弟サイトと認めてもらえるようなサイト運営を目指して頑張りますよ。応援してね!

  2. S.S.K.のアバター

    ここにコメントしていただけるのも、最近はかば姉さんだけになっちゃいました。ちょっと寂しい今日この頃です(涙)。そんなことへの反省があって、先の「もっと柔らかく」という話があるんですよね。無理かもしれませんが、一応努力目標。

    今年はとことん付き合っていただきありがとうございました。来年もご迷惑を掛けることが多そうですが、困ったちゃんな弟(笑)の面倒を見てやってください。今後とも、お互いサイト作りを楽しくやっていきましょう。兄弟のサイトだとは常々思ってますから。…こちらこそ、こんなところでご挨拶を返してしまいましたね(笑)。

  3. 水上紫緒のアバター
    水上紫緒

    寂しいなぁ、その言葉^^;
    ということで、お約束どおり、参上いたしました。
    ちょっと遅くなってしまいましたが、その辺りは勘弁してくださいな。

    今年はいろいろとお付き合いくださいましてありがとうございました。おかげさまでとっても楽しい充実した一年になりました。来年もどうぞよろしくお願いします。
    って、上に倣ってご挨拶してしまいました。(笑)

    「観客席」に座っていた方が圧倒的に多い一年でしたが、それでも自分の気持ちしだいで舞台と一体化できることも良くわかった一年でした。発せられるメッセージをそのまま素直に受け止めることは難しいとは思うんですよ。だから発する側はどんな受け取り方をしてもらっても良いと思ってる部分もあるんですよね。でもできる限り、ニュートラルに、そのままに、受け取りたいなぁと思ってたりします。

    そんなにガチガチにお堅い印象はないですけど、目指す方向があるならがんばってください。
    新生SSK Worldの誕生を楽しみにさせていただきます。
    私もこちらを見習って定期更新を目指します(笑)
    どうぞよろしくお付き合いくださいね!

  4. S.S.K.のアバター

    ★紫緒さん:
    なんだか気を遣わせちゃったみたいでごめんなさい。そして、去年もいろいろお世話になりました。今年も変わらず、よろしくお願いします。

    観客席は舞台からのメッセージを受け止める場所ですが、それと同時に、舞台にメッセージを送ることもできる場所ですね。例えばスポーツ観戦でも、ミュージカルでもそうした面があると思います。見る側と見られる側のコミュニケーション、コラボレーション…そこがライブの醍醐味なんですよね。今年もそうした機会が増やせるといいな、と思っています。

    今年もお互い、サイト運営を楽しんじゃいましょう。目指せ、定期更新(笑)。

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