追いついた意味

日本時間の9月8日未明に、Apple社が新製品発表イベントを開催しました。Apple社のイベントと言えば、近年は秋の始まりを彩る年中行事。このタイミングに合わせて、iPhoneがニューモデルに衣替えされます。

今年も例に漏れず、iPhone 7とiPhone 7 Plusがお披露目されました。翌日の9月9日から予約が始まり、その1週間後の16日には販売が始まるようです。

1年おきに、末尾の数字がカウントアップされるメジャーアップデートと、数字の後ろに「s」が付加されるマイナーアップデートを繰り返しているのが近年のパターン。今年は、巷の皆さんにとってはメジャーアップデートの年と言うことで注目が集まっていましたが、2年縛りの半分が経過したところである私にとっては、正直なところあまり注目度は高いとは言えませんでした。しかし、登場してみると、今回のiPhoneには確かに大きな変化、それも私には到底無視できない変化が見られた…と言えます。


近年のiPhoneのアップデートを見ていると、Androidスマートフォンに後れを取っていた部分をキャッチアップしていくのが流れになっているような気がします。今回は、その中でも特に日本市場においてポイントになっていたであろう2点に手が入りました。

ひとつは、IP67相当の防水・防塵に対応したこと。グローバルに見た場合はともかく、日本市場に投入されるAndroidスマートフォンのほとんどは、防塵や防水に対応しているのが当たり前になってきました。iPhoneでも、明確には謳っていないものの、近年のモデルでは生活防水レベルの水浸入対策が行われていたようですが、スペックとして示されたのは初めてになります。

もうひとつは、日本では普及しているFeliCa規格の非接触式ICチップの読み書きが可能になったこと。これで、iPhoneをSuicaなどの利用できる「おサイフケータイ」として使えるようになります。電子決済の他にも、会員証のように使えるサービスが結構ありますが、これらにも順次iOSアプリが提供されるようになるのでしょう。

防水・防塵はグローバルに対応されていますが、FeliCa対応については日本市場向けのモデルのみのようです。Apple社が日本市場をいかに重要視しているかがわかるポイントと言えるわけですが、海外からSIMフリー端末を安く入手しよう…と考えている方は要注意ですね。


もちろん、防塵・防水も、おサイフケータイも、Androidスマートフォンでは広く対応が進んでいた機能です。iPhone 7は、ようやく彼らに追いついただけに過ぎません。

しかし、これまでこれらに対応していなかったためiPhoneを門前払いにしていた、ちょうど私のような人々にとっては、iPhoneを選ばない理由がなくなってしまった…とも言えます。

Androidスマートフォンと並べてみると、もともとiPhoneの方が強いポイントも結構あると思っています。バラエティー豊富なiOS用アプリ(特に音楽制作系のソフトがあるのは面白いですね)、クローズドな環境ならではの高いセキュリティ性能、軽快な動作と十分なバッテリーライフなどは魅力的です。

最近のスマートフォンで利用されるサービスは、そもそもあまりOSを意識させないものが多くなっています。来年の今頃に出てくるであろうiPhone 7s(…だろうな、たぶん)あたりは、次に2年縛りが終わる私にとって、案外機種変更先の有力候補になっているのかも知れません。


今回の発表会では、Apple Watch Series 2も発表されました。水泳にも使える50m防水、iPhoneを持たずにランニングログが取れるGPS内蔵など、よりアクティブ指向に進化しているようです。

しかし、イベントの場でその新しい能力をアピールする「キラーアプリ」がPokemon GOというのは、ちょっと旬を逃した感がありますね。爆発的に盛り上がったものの、社会問題化して、少なくとも日本ではかなり冷めてしまったように見えます。

私は、日本でのサービスが開始した当日にダウンロードしてみましたが、1週間もしないうちに起動させなくなってしまいました。ポケモン世代からはちょっと外れている自分では、感情移入できなかったこともあるかも知れませんが、リアルな現在位置とゲーム世界との結びつきの度合いが、あの設定ではちょっと物足りなかったんですよね。リアル世界の物事ともう少し密接に結びついていた方が、その場所に行こう!というモチベーションにつながる気がします。

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