槇原敬之のセルフカバーアルバム・「Bespoke」を聴いています。いろいろあって、発売が当初の予定からずいぶん延びてしまった作品ですが、これに先立って発売されているオリジナルアルバム「宜候」同様に、まだ彼の才能が涸れ果ててはいないらしいことは確認できる、なかなか楽しいアルバムに仕上がっていると思います。
ただ、実はほとんどの曲は元の曲(他のアーティストが歌っているバージョン)を聴いたことがありません。新作オリジナルアルバムのように聴けることは、喜ぶべきなのか、恥ずべきなのか(汗)。それでも、冒頭に収録されている「約束の場所」は懐かしいですね。「銀河鉄道999のパクリじゃないか」と訴えられて、知財高裁まで行った案件です。
「Bespoke」は3月2日にCDが発売されましたが、私はこの円盤は購入していません。Amazon Music Unlimitedで配信されているので、これを使って聴いているところです。
Amazon Music Unlimitedでは、いわゆるハイレゾ水準の「Ultra HD」の高音質音源が配信されています。Ultra HDではCDに収録されている44.1 kHz・16 bitよりもきめ細かい音が収録されていて、耳が劣化しかけているのでは?というアラフィフの私でも十分わかるほどの差があります。これは配信音源の優位性のひとつです。
ただ、「Bespoke」についてはこのチャネルでは配信されていない曲が1曲だけあります。元はSMAPが歌っていた「Love & Peace Inside?」については、「アルバムダウンロード購入限定の特典」ということで、サブスクリプションのAmazon Music Unlimitedでは聴けません。現時点で対象になるのはiTunes Store、Apple Music、Spotifyだそうです。聴きたい気もしますが、そのためだけにこれらのサービスに首を突っ込むのも何だか面倒です。とりあえずは、我慢かな。
Amazon Music Unlimitedについては、完全ワイヤレスイヤホン・WF-1000XM4を購入したときに無料体験のクーポンをいただいているので、現在全機能が使えるお試し期間中です。音楽のサブスクリプションサービスを本格的に使ってみるのは初めてだったのですが、便利なメリットがいろいろあって、これならウケるのはよくわかります。
最初にユーザー登録を行ったときに、好きなアーティストを何組か一覧から選びます。登録が終了すると「My BGM」という項目が作られます。これは、登録したアーティスト情報などに基づいて、その都度曲をピックアップして順次流される、「ステーション」という機能です。ラジオの放送局…というイメージでの名前でしょうか。
また、「Myディスカバリー」というプレイリストも毎週自動的に作られます。これは、先のアーティスト情報を元に、それとは別のところから「この曲ならこの人にはハマるんじゃないか?」と推定して選ばれる、世界をちょっと広げられるかも知れないリストです。こんなリストを簡単に用意できてしまうのは、何千万曲ものラインナップを聴き放題にしているサブスクならではです。
また、特定の曲やアルバム等を選曲して聴いた後に、類似する曲を自動的に流す機能もあります。これも、新たな出会いがあってなかなか楽しいですね。こうしたリコメンド機能が充実しているのは、間違いなくサブスクリプションサービスの優位性です。
音源はクラウド上にあるものを持ってくるのが基本なので、複数の端末から同じように聴けるのもメリットのひとつです。Android用、Windows用にそれぞれアプリが用意されているので、スマホからでもPCからでも同じプレイリストやアルバム等のユーザーライブラリーを参照できます。
音へのこだわりはそれなりに強い私の手元には、いくつかの「音の出口」が用意してあります。それぞれに個性的な音がするのですが、やはり今いちばん気持ちいい音を聞かせてくれるのはWF-1000XM4ですね。MDR-CD900STを192 kHz・32 bitが処理できるUR22Cで鳴らした音も、非常に高いレベルだと思うのですが、あまりにも「素直」すぎて、鑑賞する音とはちょっと違う気がします。
外出先だと、LTEの公衆回線からストリーミングしなくてはならないこともありますが、Ultra HDの音源はさすがにLTEからではすんなり届かないようです。Android版のアプリではストリーミング時の音質を制御できるので、ブツブツと音が切れるような大きな破綻はないようになっていますが、お気に入りの曲はあらかじめダウンロードキャッシュに貯め込んでおくとスムーズです。これなら外出先でもUltra HDで聴け…ているはずです。HDではない通常音質のはずの状態でも、意外にイイ音に感じられているんですよね。そこはWF-1000XM4の性能なのでしょうか。
サブスクリプションで聴く音楽の不安要素は、何が聴けるのかが配信業者の胸先三寸で決められてしまうところ。先に話題にした特典のように、音源を提供する側がコントロールする面もありますが、基本的に配信業者が流してくれないことには始まりません。
所属事務所やアーティスト個別との契約次第で、そもそも最初から聴けたり聴けなかったりしますし、突如配信打ち切り…なんて可能性もあります。それこそ不祥事などがあった場合、配信業者の判断で即時ストップすることもあり得ます。最悪の場合、配信サービス自体が終了してしまえばすべての曲が聴けなくなってしまいます。
まあ、そんな意味でもAmazon Music Unlimitedには「長い物には巻かれろ」的な安心感はありますね。もともと妻が有料で利用中なので、こちらのクーポンが切れる頃に、妻の料金をファミリープランに変えてもらおうと思っています。最大6デバイスで使えるファミリープランですが、2ユーザーで使うだけでも十分お得になりますからね。
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