先日のAmazonプライムデーのときに購入して、Amazon Hubのロッカーで受け取ってきた荷物の話をしましょう。中身はいくつかのモノが入っていたのですが、今回のいちばんの目玉は、USB接続のオーディオインターフェース・Steinberg UR22Cでした。
Steinberg(すたいんばーぐ)社はドイツに本拠を構えている会社で、DAWソフト「Cubase(きゅーべーす)」の開発元として知られています。オーディオインターフェースの高性能ドライバーモデル「ASIO」や、ソフトウェア音源やエフェクター等をDAWに組み込むプラグインの業界標準となっている「VST」の生みの親でもあります。
そのSteinbergは、現在は日本のヤマハの100%子会社となっていて、Steinbergブランドのオーディオインターフェースは、ヤマハの技術を投入して作られているものです。品質には期待できますよね。
UR22Cは、ノイズが入るようになった古いオーディオインターフェースに代えて、夏のボーナスが出た頃から購入したいと思っていたのですが、当時は入手が非常に困難で、手に入れるとしても非常に高価な買い物になる状況でした。それが夏を過ぎると徐々に落ち着き始め、10月に入ると春頃の「定価」であった17,820円で販売したり、さらにはそれを下回る価格で新品を出品したり…といった例が見られるようになってきました。
そろそろ購入のタイミングかな?と思い、プライムデーが始まる13日午前0時を待って商品情報を確認。しかし、考えることはみな同じ…ということか、日付が変わると同時に安いモノから猛スピードで売れていったようで、カートに入れて決済するのに何度か失敗。それでも、何とかAmazon.co.jp自身が取り扱う商品を購入することができました。ちなみにお値段は18,000円+ポイント還元180。一応、差し引けば実質的には「定価」相当です。

今回購入したのは、UR22C本体と、パソコン脇に置いているBOSEのモニタースピーカーに接続するための2mのオーディオケーブルです。いずれはマイクなども欲しいと思ってはいるのですが、必要に迫られているほどでもありませんし、追々揃えていくことにしましょう。

箱の中には、UR22C本体の他にはUSBケーブル1本(USB 3.1 Gen1対応・Type-A→Type-C)、そしてセットアップマニュアルと各種ライセンスキーの書かれた紙が入っています。光ディスクのメディアなどは入っていません。必要なソフトウェアは、すべてダウンロードするようになっているんですね。
これまで使っていたUA-101と比べると、横幅が3割ぐらいコンパクトになっています。奥行はほぼ同じです。2入力・2出力のシンプルな仕様ですから、10入力・10出力のモンスター・UA-101と比べると、特に背面パネルがゆったり、シンプルなレイアウトになっています。昔はハードウェア音源をたくさんつなぐ場合も想定されて、多チャンネルの需要がありましたが、今はソフトウェア音源をインストールして…ということが多いので、DTM向けの用途ならチャンネル数はこれで十分なんですよね。

小さい筐体の割に、持ってみるとずっしり重く感じます。秤に載せてみたところ、重量は923g。あまり軽すぎると、接続したケーブルに振り回されてしまうこともありますから、このくらいでちょうど良いような気がします。USBバスパワーで駆動可能で、ACアダプターは別途持ち歩かなくても済みますから、モバイル利用も十分できそうです。
とにかくどんな音が出るのか聴いてみようと思い、まずは、CDをパソコンに取り込んであったものを鳴らしてみました。最近は基本的にFLACで取り込んでいるので、音源の品質自体はCDそのものということになります。
最初に、モニターヘッドホンのSONY MDR-CD900STで聴いてみました。低音と高音のバランス、左右の定位などの不自然さもなく、実に素直に耳に入ってきます。音楽を作るためのインターフェースとして、実によくデキた出入り口だと思います。これが1万円台で買えてしまうなんて、イイ時代になったなぁ…という感覚です。
続いて、出力をBOSEのモニタースピーカーに切り替えて聴いてみました。持ち前のパワフルな低音で、ボリュームを絞った状態でも満足感の高い音が聞けます。テレビ録画の音声も、映像からの遅れは皆無。これなら、音楽制作にとどまらず、音声出力はこれを常時使うのもアリです。

とはいえ、デスクトップPC・HP Pavilion Wave 600の本体に装備されているスピーカーも結構高性能で、常時UR22Cが必要な状況でもないのですが、UR22C本体に電源スイッチがないのが悩ましいところ。使いたくないときは、USBケーブルを抜けば電源供給も止まり電源が切れる形になるのですが、裏側にアクセスが必要なのは面倒ですよね。それなら常時使ったっていいか…という、意外に消極的な理由だったりします。
さて、次はいよいよUR22Cを本来の目的である音楽制作用のインターフェースとしてDAWから使ってみる…ということになるわけですが、意外な事実が次々に判明して、私はショックを受けることになります。ともかく、また今度。
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