5月になりました。この時期になると、私のところには23日の誕生日を祝うメールやメッセージが大量に届きます。とはいえ、ほとんどはオンラインショッピングサイトからの「バースデープレゼント」と称した割引クーポンです。割引分がプレゼントだ…というのは確かにその通りかも知れませんが、彼らもより大きな商売につなげたくて、ささやかなサービスを提供してくれているわけで、そこに乗るかどうかは私が決める話です。
そんな中で、ソニーから届くメッセージはちょっと異色です。彼らが私にプレゼントしてくれるのは、ソニーのロゴと「2024」の文字が入ったマグカップ。「毎日の生活にソニーをより身近に感じていただけましたら幸いです」とのことです。
1年間何も買わなくてもモノをくれるなんて太っ腹だなぁ…と思うわけですが、ソニーの商品は結構単価が高いものが多いので、お得意様(あるいはその予備軍の方々)へのサービスとしては、このくらいしても割に合うのかも知れません。割引サービスは、誕生日に限らず常時提供されていますしね。
ただ、このマグカップ、誰にでも簡単にもらえるわけではありません。製品ユーザー登録や直販サイト・ソニーストアオンライン等で使う「My SONY ID」の登録を済ませた上で、おすすめの製品・サービスのメール配信を希望した人(メッセージが届く条件となります)が、登録した誕生月にソニーストアのリアル店舗に受け取りに赴く必要があります。
現在、ソニーストアの所在地は銀座、札幌、名古屋、大阪、福岡天神の5カ所のみ。簡単に出掛けられない人も結構多いと思うのですが、幸い浜松在住の私は名古屋までなら行けないこともありません。既にソニーには何十万円も貢いでいますし、このくらいもらっておかなくては割が合いませんよね。…とはいえ、交通費を考えると収支がプラスになっているとはとても思えませんが(笑)。
ソニーストア名古屋があるのは、名古屋随一の繁華街・栄エリアのど真ん中。私ひとりで出掛けるのなら、東海道新幹線と地下鉄を乗り継いで出掛けるのが普通かも知れませんが、基本的には家族を付き合わせてクルマで出かけています。一人あたり単価に換算すれば、これがいちばん安上がりです。私がソニーストアでマニアックにハマっている間、家族は別行動でも良いわけですし。
ソニーストアは名古屋の他には銀座にも行ったことがありますが、オシャレな展示スペースにはいつ行ってもドキドキ、ワクワクします。サービスカウンターに向かい、「マグカップ受け取りに来ました」と伝えると、スマホアプリで届いたメッセージとMy SONY IDのQRコードを確認した後、モノを用意してくれます。箱を開けて、中身のマグカップに傷などないか確認した後、袋に入れて手渡してくれます。ちなみにこの袋、石灰石と植物由来の樹脂を使った新素材で、石油由来樹脂の使用を削減しているのだそうです。環境配慮が何かと叫ばれる時代ですね。
ソニーストアでは、なかなか普通の店頭では見られないソニー製品のフルラインナップの展示を見ることができますが、特に圧巻なのは一眼カメラ・αシリーズ。白い筒の超望遠レンズ群、発売前の超広角ズーム・FE 16-25mm F2.8 Gなど、多くのレンズが本体に装着されて、すぐに手に取って覗ける状態で展示されています。
現在使っているα55が14年目に入りさすがに古さも感じさせる中で、フルサイズ機がほしいなぁ…とは思うわけですが、さすがに高価すぎて手が出せません。店舗スタッフさんから「今ならキャッシュバックキャンペーンがあるし、60回払いまで無金利ですよ」と悪魔のささやきがありましたが、それでも月額1万円近い支払いになるんだもんなぁ…。さらに支払総額が抑えられる残価設定クレジットもあるのですが、モノをお返ししなくてはならないのは寂しいし、そもそもとっかえひっかえできるほどの余裕もないし、10年以上使ってもしっかり現役で働ける機械なのはわかっているし、カメラ向きではない気がします。先にパソコンも更新しなくてはならないし、とりあえず、すぐには買えないかな。
マグカップが入っている箱からして、いかにも「SONY製品」らしいデザイン言語でしっかりとまとめられているのがわかります。こういうところは、昔から実に巧い会社だと思っています。
箱を開けると、中にはソニーストア名古屋さんからのメッセージカードが。「ソニー製品がお客様の毎日をより豊かにできます様に」と書かれていました。実用一辺倒というよりも、一段上のレベルを目指したい…というイメージの製品が多い会社ですから、「より豊かに」というところが響きます。
真っ白なマグカップの正面にソニーのロゴ、背面に「2024」と今年の記念品であることの確認がシンプルに書かれています。文字の主張しすぎない絶妙な小ささが、これまた彼ららしい気がします。
一昨年からこのマグカップは受け取りに伺っていますが、デザインは全く同じ。だがもちろんそこがイイわけで、数字だけがひとつずつカウントアップされていくのが、重ねてきた年月を感じます。ソニー製品のお世話になっている間は、名古屋詣では恒例行事にしたいな…と思っています。いつまで続くかしら。
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