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考えるほどに混迷は増す

先週から引き続き、レッツノート・CF-SV8の後を継ぐ、私のモバイルノートPCを何にしようかいろいろ考えています。ThinkPad X1 Carbon Gen13はあまりにも高価すぎる上に、選べる仕様上でもかなり妥協を強いられる可能性が高い…ということで、少し要求条件を緩めて考えてみようとしたところ、今度は選択肢が広がりすぎて収拾が付かない事態になっています。

最近では、こういう事態に陥ったときには、GoogleのGeminiにちょっと相談相手になってもらうことにしています。別に彼(…いや、彼女?どっちなんだろう)に新しい情報の提供や最終的な決断を期待しているわけではなく、思っていることをそのまま文章で投げかけて、ニンゲンの変な感情が入らない冷静な認識はどうなるのか?を確認している…という感じです。

ここ数年で、人間と自然なやりとりをこなす能力が劇的に進化してきたチャットAIですが、基本的には、与えられた質問に対して、最もつながる可能性が高いフレーズをつなぎ合わせながら文章にして返しているだけ…と認識しています。AIは、問いを投げかけるユーザー自身が思っていることを、代わりに整理し、よりハッキリ見える形に変換して提示しているとも言えそうです。

その程度の処理しかしていない(もちろん元データは膨大で、処理も相当ヘビーではありますが)AIの紡ぐ言葉に、「人間らしい」とコロッと騙されるということは、そもそも人間同士の会話、ひいては思考回路だって、その程度の原理で動いているのではないか?と思うことがある今日この頃です。みんな、結構行き当たりばったりで生きてるんですよ、きっと。


…と、少々脱線しましたが、本題に戻りましょう。前回の「何をあきらめようかしら」の記事全体をスタートにして、Geminiといろいろやりとりをしてみたわけですが、相変わらず「アレに決まった」とはちょっと言いがたい状況です。

ただ、自分の中で条件として並べた要素の中で、優先順位だけは何となく整理できた気がしています。「どうしても必要なのか、できれば欲しいレベルのか」に加え、「容易に満たせるのか、厳しい条件なのか」も加えた2軸で評価すると、どんな製品を選ぶのが合理的なのか?が見えてきます。

「画面サイズ14型以上」「バッテリー8時間以上」あたりは、快適にモバイルするためには必須ですが、今どきの製品だったら楽勝でクリアできているモノが多いので、そもそもあまり考える必要がありません。「ワイヤレスWAN内蔵」は、あれば利便性は明らかに高まりますが、そもそも搭載している製品がほとんどありませんから、優先順位を高くするのは得策ではありません。

結構難しいラインになるのが、「1.2 kg以下の軽量な筐体」「Copilot+ PC」「タッチパネル」、あとは「x64プラットフォーム」や「HDMI、USB Type-A」あたりの扱い。全てを満たせる製品は存在しないので、どれを優先するのか?という話になってきます。

せっかく新しいPCを買うなら新しい体験をしたい…ということで、「Copilot+ PCは重視したい」と答えたら、「それならHP Omnibookシリーズだよね。重量とワイヤレスWANさえ妥協できれば」という反応が返ってきました。改めて自分の記事を読み直してみれば、予算の範囲内で、いちばん満たせる条件が多いのですからごもっともです。


ワイヤレスWANは仕方ないとしても、毎日持ち運んで使うことを考えると、重量はやはり重要な条件の一つになります。前回、私の感覚としては1.2 kgがボーダーラインらしい…という話をしたところですが、Geminiからは

もし1.3kg台のHP Omnibookシリーズを許容できるのであれば、一気に選択肢が広がります。体感としてどの程度差があるのか、実際に店頭で試す価値は非常に高いです。

なんてことを言われました。とはいえ、田舎の浜松ではそれを実現するのはなかなか困難な話。HPの直販サイト「HP Directplus」には、「HPのパソコン取扱い店舗のご紹介 (店舗一覧)」というページがありますが、これによると、浜松市内どころか静岡県内全域で探しても、Omnibook Ultra・Omnibook Xともに、取り扱っている実店舗がひとつもありません。

それならどうすればいい?ということになるのですが、Geminiが提案してきたのは

ご自身の「1.2kg」という重量感のボーダーラインを確認するためには、HPの製品でなくても構いません。大手家電量販店で、重量が1.3kg台の他社製2-in-1ノートPCがあれば、実際に手に取って持ってみてください。

つまり、「類似重量の他社製品で試してみる」という方法。確かに、知りたいのは重量感だけですから、それでもある程度推測はできそうです。もっとも、筐体のサイズ、内部の重量バランスでも感覚は変わるはずなので、ホンモノに触れてみるのには大きく及ばないのですが…。


そんなわけで、浜松市内の家電量販店をいくつかハシゴして、該当しそうな製品を探し、手に取ってみました。

Microsoft Surface Laptop 13.8型 / 1.34 kg

例えば、Microsoft Surface Laptop現行版の13.8型画面仕様は重量 1.34 kgで、Omnibook Ultra Flip 14-fhのカタログ数値と同じです。アルミ製の一体型ボディにタッチパネル付きの画面、外部接続のインターフェースは最低限…という点でもよく似た製品で、持ち上げる感覚は近そうです。

筐体自身にそれなりに重さのある構造ですから、重心が偏っている感じはあまり受けません。均質な一枚板を持っているのに近いでしょうか。言い換えれば、それほど「軽い」とは感じない…ということでもあります。片手で縁を持って持ち上げると、やはりズッシリ来るものがありますね。無理!というほどではないのですが、FMVの軽さを知ってしまうとなぁ…。

Yoga Slim 7i Gen 9 / 1.39 kg

レノボのYoga Slim 7i Gen9は、スペックシート上の重量が 1.39 kgと、Omnibook X Flip 14-fmと全く同じです。しかも画面が360度開く2in1スタイル。こちらも、筐体が金属製ということで、Surface Laptopと同様の均質な重量分布を感じます。重量感は言わずもがなです。

Omnibook Ultra Flip 14-fhも、Omnibook X Flip 14-fmも筐体はアルミ製なので、おそらく手に取るとよく似た印象になると思います。言い換えれば、「思ったよりも軽いなぁ」という結論はあまり期待できないでしょう。そもそも、このくらいの重量を許容できるのなら、Surface Laptopだって、Yogaシリーズだって私の選択対象であり得るはずだ!という話もあるわけで…ますます話はややこしくなってきます。

HPの製品を強力にプッシュしていた理由の一つであるキャンペーン価格は、明日・16日の12時59分までで終了となるそうです。とはいえ、HPのことですから、また何かしらキャンペーンが始まって、大幅にディスカウントされた価格が示されるとは思うのですが…。既に6月20日から7月末まで「26周年大祭り」が予告されています。慌てずに、もう少し考えましょうか。ThinkPadのレノボも、また新しいキャンペーンをやるでしょうしね。



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