6月になりました。エコキュートを交換したことで、今年の我が家にとって最大級のイベントであった「卒FIT」は一つの節目を迎えました。とはいえ、整ったのはまだ設備だけ。蓄電池も含め、これからどう活用していくのか、さらに足りない分の電気はどのように買っていくのか…タイヘンなのは、実はこれからなのかも知れません。お湯を使った分だけ、時間を問わずにドンドン沸き足そうとするおひさまエコキュートにイライラしていますが、いずれ学習してくれると信じています。
…と、それはともかく、ひと息ついたところで、改めて考えたいのが、もう7年目も前半戦を終えようとしているワタシのレッツノート・CF-SV8の後継をどうするのか?ということ。今年に入ってからもいろいろと記事は上げていたものの、何しろエコキュートの交換だって工事費まで含めて何十万円もかかる買い物になるわけで、コレが定まるまでは、正直なところパソコンどころではありませんでした。
ここ半年くらいは、ThinkPad X1 Carbon Gen 13がイイんじゃないかなぁ…と思いながら、カスタマイズが充実するのを待っていました。とはいえ、いざメニューが整ってきたのを見ると、希望する条件の全てを満たすモノは、やっぱり手に入らないのかも…と思い始めています。
現在、ThinkPad X1 Carbon Gen 13には、Core Ultra 200Vシリーズを搭載するCopilot+ PC・「Aura Edition」と、Core Ultra 200H/200Uシリーズを搭載する「IAL」があります。最初は「IAL」って何だろうなぁ?と思ったのですが、「Intel Arrow Lake」の頭文字を取っているようですね。同じ筐体で採用プラットフォームが異なる製品を区別するための文字列のようです。他にもILL(Intel Lunar Lake)、IRL(Intel Raptor Lake)、あとはAMD(AMD製のプロセッサー…そのまんまだなぁ)なんかも見かけます。
…というのはともかく、Aura Editionを選ぶと、ワイヤレスWAN内蔵モデルは一時期キャンペーン価格の商品も出ていたものの、現状ではディスカウント無しの定価モデルだけ(つまり、高価すぎてとても手が出ない)になってしまいますし、Webカメラは今どき解像度がフルHD止まりです。「重要視していない」とは言ってみたものの、Webカメラはオンライン会議に使われるだけでなく、離着席検知やのぞき見防止などにも使われるので、画素数や処理性能もポイントではあります。
一方のIALなら、周辺装備は欲しい部分をフルスペック盛り盛りにできるのですが、プラットフォームとしてCopilot+ PCになれる見込みは立っていません。生成AIはともかく、物忘れをフォローするCopilot+ PCのAI検索は魅力的で、是非今のうちから試しておきたいところです。
どちらにしても、どこかで妥協する…というか、何かしらあきらめるしかありません。30万円を大きく超えるような買い物で、不満を抱えたまま購入して何年も使い続けるのは、一度しかない人生、しかも残された時間が潤沢とは言えない中で、これほど不幸なことはないと思います。
どうせいくつかの条件をあきらめるのなら、もっと安いPCに買い換えてしばらく使う…というのでも良いのでは?と考えることも増えています。そもそも、新しいモバイルノートPCに何を求めているのか?と考えてみたわけですが…
基本条件(このくらいは欲しい)
- 軽量な筐体:1.2 kg以内、できれば1 kg以下(後述)
- 画面サイズは14型以上:老眼が進んできたので小さい画面はちょっとツラい
- まる1日(8 時間)余裕で動けるバッテリー
- Copilot+ PCであること(先述)
- HDMI、USB Type-Aは内蔵してほしい:これらは比較的使用頻度が高いので、変換アダプターを忘れると使えない…ではツラい
- USB4/Thunderbolt 4は複数個:電源供給・画面出力で1ポート埋まっても、まだ使えるポートが残るように。できれば左右に振り分けて搭載
- おカネに糸目を付けたくはないが、30万円を超えるとキツいなぁ…
追加条件(あるとウレシイ)
- x64プラットフォーム:Snapdragon X搭載機だと、動かないアプリがあるかもしれないのが怖い
- ワイヤレスWAN搭載:テザリングしなくても、どこでもネットにつながる存在であってほしい
- タッチパネル画面搭載:Copilot+ PCの生成AI機能との相性が良さそう。できればタッチペンも対応
- SDメモリーカードスロット搭載:写真を大量に読み込む用途がある
あたりかな、と思います。ホントは、ワイヤレスWANは基本条件に含めたいくらいなのですが、コレを必須にしてしまうと極端に選択肢が狭まるので…。
例えば、Lunar Lakeデビュー直後に私も話題に出しているHPのOmnibook Ultra Flip 14-fhなら、軽量な筐体とワイヤレスWAN内蔵、HDMI等のインターフェース搭載をあきらめることになりますが、タッチペンまで使える2in1のCopilot+ PCが手に入ります。しかも、デビュー当時とは違い、今ならCore Ultra 258V搭載のパフォーマンスモデルは229,800 円(10%税込)のキャンペーン価格で購入できます。
HPからは、さらにお買い得なOmnibook X Flip 14-fm/ 14-fkも登場していて、どちらもパフォーマンスモデルで20万円切りのキャンペーン価格が設定されています。14-fmはCore Ultra 200Vシリーズを、14-fkはAMDのRyzen AI 300シリーズを搭載し、同じハコから2種類の2in1 Copilot+ PCを選べます。CPU性能重視ならスレッド数が多い14-fkが、バッテリーでの動作時間やGPU性能を重視するなら14-fmが良さそうですね。実は、HDMIとUSB Type-Aが載っている分だけ、Omnibook Ultra Flip 14-fhより妥協点は少なかったりしますが、その代わりにグレードダウンしているところもいくつかあって、どちらを選ぶか?となると、意外に悩んでしまうかも知れません。
どちらも性能面では文句なしなのですが、やっぱり気になるのは1.3 kgを超える重量。店頭に行ってたくさんの「モバイルノートPC」と呼ばれる製品に触ってみましたが、どうやら私にとってはノートPCが「重い」と感じるボーダーラインは1.2 kgあたりのところにあるようです。
最近は、店頭で新製品をチェックするとき、120度くらいに開いた筐体のパームレスト側の端を持って、片手で持ち上げてみます。画面を他の人に見せるときに、そうやって使うことがよくあるのですが、これが1.2 kgを超えると急にツラくなってきます。ただ、これには絶対的な重量だけでなく、筐体の剛性や内部での重量バランス(持つ位置より離れたところが重ければ、よりツラくなります)も影響しているはずです。1.3kgともなれば、富士通のムサシ(634 g)の2倍以上ですから、アレを知ってしまうと他は全て重く感じてしまう…という話もありますけどね。
タッチパネル画面とワイヤレスWANをあきらめるのなら、その富士通のFMV Note Uだってあり得る選択です。800 g台の本体重量には無論問題なし。しかし、あれも30万円級の商品ですから、いろいろ妥協するお買いものにはしたくありません。dynabook XP9 CHANGERも対象ということになりますが、これも1kg切りの筐体の軽さが魅力である一方で、価格と満足度のバランスがネックになりそうです。
この2要素を妥協するなら、巷の選択肢はずいぶん増え、20万円前後からそれ以下のCopilot+ PCだっていくつもあります。Zenbook SORAあたりもそのひとつですが、Snapdragon X搭載機はまだ動かないソフトに遭遇しそうで、正直なところちょっと怖いです。相変わらずATOKは対応しそうな気配すらありませんし…。
Zenbook SORAといえば、ASUSにはProArt PX13なんて製品もありましたね。これも重さとワイヤレスWAN以外は納得できるスペック(画面はちょっと小さいけれど)を持ち合わせている上に、GPUとしてGeForce RTX 40シリーズまで載っています。同じ30万円を払って重い筐体を持ち歩くのなら、あのくらいぶっ飛んだ製品に未来を賭けてみる…という選択だってアリなのかも知れません。
…と、そんな風にいろいろ考えてしまうと、とても一つに絞り込むことなどできません。ましてや、「何をあきらめるか?」なんて問いに出せる答えがあろうはずもありません。一応先には必須の「基本条件」とオプションの「追加条件」に分けてみたわけですが、本当に優先順位が割り切れているのか?と聞かれると、正直なところちょっと自信がありません。
このままだと、買い換えはまだまだ先に延びてしまうかも知れません。というより、このままCF-SV8と心中するのか?と思ったりもします。…さすがに、近い将来の「Windows 12(仮称)」あたりで、サポート対象外にされてしまいそうではありますけどね。
一方、振り返ってみれば、CF-SV8だって本来の自分の第一候補の機種ではなかったところを、「しばらく使って体験してみては」とオススメされ、結局6年以上使い続けているわけです。食わず嫌いはせずに、何かお試しで入手してみる…というのも、悪くない選択肢です。7年生のCF-SV8が何かしらのトラブルで使えなくなって切羽詰まる前に、決めておいた方がよいのかもなぁ。
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