16日にHP Directplusでのキャンペーンが終了して、私がちょっと気になっていたHPのモバイルノートPCたちの値段は通常価格に戻りました。といっても、標準モデルよりも安価なキャンペーンモデルは相変わらず存在していて、やっぱりこれは二重価格じゃないのかなぁ?という疑念は消えないのですが。
そして、20日からは「26周年大祭り」が始まり、またキャンペーンモデルの大幅ディスカウントが始まっています。それも、例えばOmnibook Ultra Flip 14-fhのパフォーマンスモデルだと、先週のキャンペーン価格より10,000 円も安い219,800 円(10%税込)となっていたりします。先週注文したユーザーの皆さんが激怒しそうで、人ごとながらちょっと心配です。
…と、それはともかく、Omnibook Ultra Flip 14-fhやOmnibook X Flip 14-fm/14-fkを次世代の私の相棒として迎えるとすると、1.3 kg台の重量が許容できるかどうかがポイントになりそうだ…というところまでは、前回までにアタマが整理できたところです。Geminiのアドバイスを受けて、同じくらいの重量の他社製品を見てきたわけですが、ホンモノではないことは厳然たる事実。やはり、実物を見て、触れて、持ち上げてみないことには納得できそうにありません。
それなら、実物を見に行こうじゃないか!ということで、捜索範囲をちょっと広げてみました。前回もご紹介した「HPのパソコン取扱い店舗のご紹介 (店舗一覧)」ページで、対象を隣の愛知県に変更してみたところ、名古屋市内でOmnibook Ultra /Xシリーズが見られそうなことが判明。ビックカメラ 名古屋駅西店には、ネット直販でのみ購入できるダイレクトモデルも用意されているらしいので、こちらにちょっと出掛けてみることにしました。
まあ、調べる前から、名古屋まで行けば何とかなるとは思っていましたけどね。先月、ソニーストアにプレゼントもらいに行ったついでに、もうちょっとしっかり、いろいろ見てくれば良かったんだよなぁ…。
先に触れたとおり、ビックカメラ 名古屋駅西店には、直販限定のダイレクトモデルをその場で見て注文できる「HP Directplus Station」があるのですが、そこではなく量販店モデルがいろいろと展示されている中に、Omnibook Ultra Flip 14-fhがあるのを見つけました。量販店モデルなのでプロセッサーはIntel Core Ultra 5 226V、RAMは16 GBということになり、ダイレクト販売の上位モデルとの性能差がかなりありそうですが、筐体自体は上位モデルと全く同じなので、触れてみる意味は大いにありました。

縦・横・厚み共に、ちょうどThinkPad X1 Carbon Gen 13とほぼ同じサイズ感なのですが、手に取ると別次元のズッシリとした重みがあります。ひんやりとしたアルミの金属的な感触、さらりとした表面処理も、明らかに違います。それが高級感を感じさせる要素にもなり得るわけで、重いことを即悪いことだ…とも言いにくいところ。それでも、日々持ち歩くモノとしては、もう少し軽い方が嬉しいですね。
筐体の剛性は十分で、120度開いた状態で片手で持ち上げることはできないわけではありませんが、長時間その姿勢を保つのは大変そうです。もっとも、この製品の場合は360度開いてタブレットスタイルにして見せる、あるいは机の上で180度開いたフラットなスタイルで見せる…という方法も選択できるわけで、片手持ちにこだわることはないのかもしれません。両手で持つのなら、重さもあまり気になりません。
キーボードはレッツノート・CF-SV8よりは明らかにストロークが浅いのですが、相応の跳ね返ってくる手応えがあり、打っていて不快な感じはありません。レイアウトも、右上の「DELキーがあるべき場所にある電源スイッチ」の関係で最初はちょっと泡を食うかもしれませんが、それ以外には変なクセはない感じです。あと、面白かったのはハプティック(触覚)タッチパッドの操作感。パッド上のどこでも、軽く押し込むと同じように「クリック」できて、そのまま引っ張れば(タップでクリックを代用するときのように一旦指を持ち上げなくても)ドラッグ操作になります。
角に斜めに刺さるUSB Type-C端子は、カタログだとちょっと奇抜なデザインに感じたのですが、実物を見ると、ケーブルが横に飛び出る量が抑えられるのがイイ感じです。あとは、光沢のあるタッチパネルへの照明の反射が気になるところですが、これはサードパーティーの保護フィルムを貼ることで対策できる点でもあります。
総じて、随所に高級感を感じる、とてもカッコいい仕上がりの製品なのですが、やはり重さは気になるところです。あとは、それをどこまで妥協できるか?ということになりますが、グローバルではこれ(1.34 kg)でも十二分に軽量な部類らしいですし…アメリカあたりの屈強な方々を基準に置いているのかしら。案外「腕の筋トレ」あたりで問題は解決するのかもしれません。
HP Omnibook X Flip 14-fm/14-fkの展示はありませんでしたが、先代モデルであるEnvy x360 14シリーズの展示はありました。こちらもアルミの筐体がカッコいい製品ではありますが、高級感という意味では、やはりUltra Flip 14-fhとの差を感じます。ThinkPad X1 CarbonとThinkPad X13の差と似ていますね。
あと、結構イイかも?と思ったのが、同じくHPのコーナーに展示があったPavilion Aero 13シリーズ。型番どおり、13.3 型と画面は少し小さいのですが、何しろ重量が1 kg切りの超軽量です。後継製品のOmnibook 7 Aeroは、AMD Ryzen AI 300シリーズが搭載されるCopilot+ PCでもあります。お値段も相当安価になりますが、Thunderbolt 4/USB4が搭載されていないなど、機能面では結構妥協も求められることになります。これまた、迷うなぁ…。

ビックカメラでは、他にもめったに見られない面白い製品がいくつか見られました。去年の登場以来、そのぶっ飛んだ設計が気になっていたASUSのProArt PX13が、さらりと実物展示されていたのにはビックリしました。こんなニッチな商品まで見られるとは、さすがナゴヤです。
とりあえず、「Ryzen AI 9 HX 370とGeForce RTX 4060を搭載した1.3 kg台の2in1 Copilot+ PC」が妄想の世界の存在ではないことが確認できただけでも、収穫ではあります。ただ、13.3型の画面は、老眼がすっかり酷くなってきた我が身には、やっぱり小さく感じますね。すっかり忘れていた「ワクワク」を感じさせる、面白い製品ではあるのですが…。

ぶっ飛んだ製品と言えばもうひとつ、ASUSの「2画面」ノート・Zenbook DUOの展示もありました。一見ごく普通のノートPCに見えるのですが、キーボード部分を持ち上げて取り外すと、その下にもう1枚のディスプレイが現れます。2枚の画面をまとめて立ち上げるキックスタンドも内蔵されています。
Omnibookたちと同じ14型・3K解像度のタッチペン対応OLED画面を2枚装備しているのに、折りたたんだときの厚みは15mmほどしかなく、重量も同レベルの1.3 kg台です。こちらも、ProArt PX13同様に実機がちゃんと存在しているのを確認できたのが収穫でした。ただ、さすがにお値段の方も相当豪華で、Arrow Lake-H搭載なのでCopilot+ PCじゃないことも考えると、今の私の選択肢にはしにくいところです。
…というわけで、わざわざ名古屋まで出掛けてみたものの、「有楽町で決めましょう」の再現とはならず、悩みはさらに深まった感があります。悩むのにも、そろそろ疲れてきたなぁ…これ以上引き延ばすと、今度はIntelの次世代製品の登場スケジュールが見えてきて、さらに悩みが増えかねません。さすがに、次こそは「パフォーマンス志向のCopilot+ PC対応プロセッサー」が投入されるでしょうからね。
まあ、最後は予算と相談しつつ、どこまで妥協するかで決まる話なんですけどね。いつまでも「買う買う詐欺」を続けたくはありませんし、なんとかしたいところです。それとも、「アタマ痛いなぁ」とか言いながら、実は快感を得ている超ドMなんだろうか、ワタシは。
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