6月になりました。世の中でもいろいろと動きがあるわけですが、我が家にとっては、やはりいちばん大きいのは太陽光発電の固定価格買取制度(FIT)の期限が満了したこと…と言って良いでしょう。

6月からは、それまでは33 円/kWhで買ってもらえていた「我が家発電所」の電力は、4分の1ほどの8 円/kWh相当で、「電気使用料金からの割引」という形で中部電力ミライズから還元されることになっています。何も手を打たない場合の7円/kWhよりは、ちょっとだけお得です。他にも、ポイント還元でさらに1~2円相当プラスされるプランがありましたが、特定のチャネルでしか使えないことになるわけで、あまり嬉しくないなぁ…と思い、それらは選びませんでした。

時間帯別の購入電力量に応じて売電価格を傾斜配分する…という、「再エネスマートプラン」というのもありました。ただ、これは昼間に購入した分を高く、夜に購入した分を安く買い取る…という仕組み。ほとんど昼間の電気を買わない我が家の場合は、合計金額ではむしろ安くなる可能性もあり、やはりこれも選びませんでした。


自宅の設備面での卒FIT後対策は、以前から話題にしていた「おひさまエコキュート」の導入を、実行に移しています。実際のところ、ときどき水が出てくる風呂に耐えきれなかった…という方が大きかったりするのですが(大汗)。

ちなみに、「おひさまエコキュート」は「エコキュート」ともども関西電力の登録商標なのだそうで、一般名称としては「昼間沸上げ形自然冷媒CO2ヒートポンプ給湯機」ということになるようです。その名のとおり、ヒートポンプの冷媒にフロンガスではなく二酸化炭素を使っていることが特徴で、「エコ」にはエネルギー効率が高いEconomyの意味だけでなく、フロンガスほど環境に厳しくないEcologyの側面も掛けてあるのだろうな、と思います…知らんけど。

…と、それはともかく、最初に中部電力ミライズから手紙をいただいた直後から交換に向けて手配を進め、工事日は土曜日・5月31日でお願いしてありました。ちょうど工事業者の皆さんが到着したあたりから雨が降り始め、屋外の工事が終わった頃に降り止む…という、何とも申し訳ない天候の中でしたが、3時間ほどで無事交換は済みました。


先の工事後の写真を見ればわかるとおり、よほどの住設機器マニアでなければエコキュートが新しくなったことは外観ではわからないと思うのですが、一方で大きな変化を感じるのが、室内に設置される操作用のリモコン部分です。見た目だけでも、表示部分が特注品(液晶、それとも蛍光表示管?)からフルマトリクスのバックライト液晶になって、ずいぶん現代的になりました。

しかし、それ以上に大きな変化は、右上の時計表示の下にある「電波が飛んでいるような」マーク。Wi-Fiで家庭内のLANネットワークにつなぎ、さらにインターネットとも連携できる機能が搭載されています。Wi-FiルーターがWPS機能に対応していれば、ボタン一発ですぐ設定できてしまうのですが、我が家のWi-Fiルーターはセキュリティー対策で普段はWPSを無効に設定してあり、しかもそのことをすっかり忘れていたため、最初ちょっとだけ慌てました。

リモコンのロゴを見るとわかるとおり、今回我が家ではダイキンのおひさまエコキュート・EQA37YFPVを導入しています。ダイキン製品では、専用のスマートフォンアプリを使うと、エコキュートだけではなく同社製のエアコンや空気清浄機等も、ひとつのアプリ内で統合的に遠隔操作できるようになります。

これは、家庭内にいるときだけでなく外出先でも有効で、出先でお湯の使用量を確認したり、お湯張りの指示を出したりすることも可能です。実は、このアプリの説明の中で「IPv6には対応しておりません」との記述があり、ちょっと心配していました。というのも、我が家の光インターネット回線は一応IPv4 over IPv6でIPv4の通信も可能になっているのですが、グローバルのIPv4アドレスは割り当てられないTransixという方式を使っているので…。まあ、実際には特別なことは何もせず、普通にマニュアルどおりの設定をするだけでOKでした。

さらには、自宅の位置情報をアプリに設定することで、天気予報と連動して晴れている時間にお湯を沸かすように時間を自動的に変更したり、大雨洪水警報等の警報に備えて、あらかじめお湯を沸かしておいたりすることができるようになります。これらの機能の設定は、リモコンの操作パネルからでは設定できず、スマホアプリの導入が必須になります。そういう時代ですね。


ダイキンの製品を選んだのは、今回の工事を相談した業者さんの一推しだった…ということもあるのですが、個人的には先に触れたスマホアプリの機能と共に、もうひとつ期待していたことがありました。それは、「おひさま」どうのこうのという以前の、エコキュートとしての基本性能にあります。

現在、おひさまエコキュートを製造している企業は4社しかないのですが、その中で、ダイキンの製品がいちばん給湯圧力が高かったのです。カタログによると330 kPa(減圧弁設定)だそうで、コレまで使っていたエコキュート(コロナ CHP-37AW1 : 170 kPa)の2倍近くあります。

「貯めておいたお湯を取り出して使う」というエコキュートの性質上、ガスの瞬間湯沸かし器ほど勢いよくお湯が出てこないのは仕方ないなぁ…と思っていたのですが、今回の機器交換で、それは単なる性能差だったことを思い知らされました。冷水と同じように温水が勢いよく出てきます。風呂のシャワーは実に快適になりましたし、キッチンの蛇口はこれまで一気にフルオープンにするのが癖になっていましたが、今はキチンとコントロールしないとお湯が跳ねて大惨事です。

ただ、水圧が上がったということは、同じ時間でより大量のお湯が出てくるようになったということでもあります。今までと同じ感覚で使っていると、お湯の使用量が増えて、電気代と水道代が上がってしまわないか心配しています。せっかく電気代を節約するために導入した機器なのに、逆効果になってはツラいです。

お湯を出す度に、使用量が表示されます。いろんな意味で、圧が強い

リモコンには、蛇口を開けるとその都度お湯の使用量を測って表示する仕組みがありますし、沸き上げ量の学習のためか、使用量のログもしっかり取っていて、アプリから見ることができます。これを見ながら節水に心がけようと思います。家族にもつい口うるさく言ってしまい、早速嫌がられていますが…。



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