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Hisense 40E4N – ネットフル対応、驚異のコスパ

7月11日から14日まで、Amazon.co.jpでは「プライムデー」が開催されていました。有料会員サービスであるAmazonプライムの会員のみを対象に行われる、年に一度の大売り出し…ということで、要するに、ちょうど夏のボーナスが出たばかりの人々を狙い撃ちするバーゲンセールです。

幸い、我が家ではこの夏もそこそこのボーナスをいただけたので、何か良いモノがあれば買ってしまおう!と、いろいろ探しました。結局いくつか買い物したわけですが、今回の目玉はテレビ。2階の寝室で使うためのものです。

寝室には、2016年に、やはり夏のボーナスを活用してテレビを買い、自分で壁掛け用金具を取り付けて「壁掛けテレビ」にしたことを紹介しています。もちろん、夜のひとときのお供として、またNintendo Switchのプレイ用としても活躍していたのですが、4年ほど前に画面を割ってしまい、処分する羽目に。それ以降、新しいモノに買い換えることなく現在に至っていました。設置場所は入口とクローゼットの間で、結構テレビの前を通る機会が多かったので、いつかは起こる事故だったのかもしれません。

新テレビ取り付け候補になった壁。コルクボードもちょうど空いてるし

それでも、やっぱりココにはテレビが欲しい!という話になり、元の場所に付けるのもリスクがあるなぁ…と思い、代わりに考えたのが入口脇のスペース。ここなら真ん前にチェストもありますし、直に身体が当たって破損させるようなことは起こりにくいはずです。現在掛けてあるコルクボードの代わりに、テレビを壁掛けするのがよいのでは?ということになりました。


このコルクボードのサイズは90 cm × 60 cmですから、画面サイズとしては40V型あたりが狙い目になります。43V型の4Kテレビも視野に入るところですが、4Kコンテンツを積極的に見に行くことがない現状で、そこまでコストを掛けなくても良いだろう…ということで、40型フルHDのテレビに狙いを定めました。

ただ、どうしても外せない要件がひとつあります。それは、ブルーレイレコーダーやNASに保存されているテレビ放送の録画番組を、家庭内のネットワーク経由で視聴できること。そのために寝室にテレビを置くのだ…と言っても過言ではありません。

このためには、DLNA、DTCP-IPという2つの規格に対応している必要があるのですが、今や廉価版に分類されるこのクラスだと、なかなか対応している製品がありません。特に、著作権保護機能であるDTCP-IPへの対応は、実質的に日本専用に近い(こんな面倒なコピー制御を掛けている国は他にないらしい)話になるので、グローバル市場化が進んでしまったテレビの中では、搭載していただくのがなかなか難しい話になってきました。


3年ほど前にも同様にテレビの購入を検討したのですが、このときに候補に挙がっていたのが東芝のREGZA 40V34という製品でした。もともと東芝の製品はDLNA/DTCP-IPへの対応に優れていて、パーソナル向けのこのクラスの製品でも、ネットワーク越しに他の機器を再生できるクライアント機能は持たせていました。

REGZA 40V35N(左)とHisense 40A46N(右・40A4Nのヤマダ電機向けモデル)

この40V34の後継として、今は40V35Nと言う製品があり、こちらも私のニーズはちゃんと満たしてくれるのですが、実はこれとほぼ同じ仕様で、大幅に安い価格で購入できる製品があります。ハイセンスの40A4Nという製品で、確かに外観を見るとスタンドが違うだけで本体はそっくりです。

そもそも、ハイセンスは東芝から分社化されたテレビ事業を買い取った会社。当初は社名には東芝を冠したままでした(40V34もハイセンス傘下になって以後の製品です)が、REGZAのテレビは、今は製品名を社名にしたTVS REGZA(株)が販売しています。両社の共同開発で作られたテレビも出てきていて、東芝の持っていた技術力が、世界で2番目にテレビをたくさん売っているハイセンスのスケールメリットと融合しているようです。40V35Nと40A4Nも、そうした兄弟製品と見て良いでしょう。

ハイセンスのWebサイトでも、40A4NがDLNA・DTCP-IPに対応していることは明言されています。「他社製品との接続については動作保証外です」とのことですが、それはどのメーカーでも同じ話。旧東芝製品への信頼感を根拠に、40A4Nを選んでみることにしました。

ちなみに、私が購入したのは「40E4N」という型番が付いた製品で、これはモノとしては家電量販店で売られている40A4Nと全く同じなのですが、Amazon.co.jpなどのネット通販で流通しています。他にも、ヤマダ電機専売の40A46Nなど、いくつか販路別に型番の違う製品があるようです。プライムデー期間中は40E4Nは3万円台中盤で売られていましたが、他の製品と価格やアフターサービスなども考慮して、自分の条件に合うものを選べば良いと思います。


壁掛け金具は、先代のテレビに使っていた金具一式を保管してあったので、それを再利用しました。テレビのサイズはずいぶん違いますが、どちらもVESA規格の200 mm×200 mm(ネジ穴の間隔です)対応で、幸いなことに共用できます。使用するネジ径は、4 mmから6 mmへと太くなっているんですけどね。

額縁が細い…というより、土台の上に画面が貼ってある?

非常に「額縁」が細いテレビで、それ自体は最近の製品では当たり前なのですが、それでもビックリしたのが、液晶パネルの縁が露出したデザインになっていること。この設置場所なら、直接ぶつかることはまずないと思うのですが、それでも私の気持ちとしては、3辺に沿ってアルミのL型材でも買ってきてカバーしたくなります。

40E4N付属のリモコン。スッキリしたデザインだが、小さいボタンが多い?

リモコンにも安っぽさはありませんが、圧巻なのは、いちばん下に並んだ12個のオンデマンド映像配信サービスへのアクセスボタン。BRAVIAのリモコンには5個の同様のボタンがありましたが、もはやテレビは「放送を見るデバイス」じゃないんだなぁ…と痛感します。

ホームメニューにはさらに多くの配信サービスが並ぶ

ホームメニューからは、さらに多くのサービスにアクセスできるようになっています。Google TV(旧Android TV)のようにアプリをインストールして新サービスに対応…というわけにはいきませんが、メジャーなところにはだいたい対応できています。ファームウェアのアップデートにも対応しているので、各サービスに何か仕様変更があったときにも対応してもらえそうです。


DLNAやDTCP-IPについては、取扱説明書では全く言及されていませんが、リモコンの「録画リスト」ボタンを押すと、テレビのUSB端子に接続したハードディスクに録画した番組の他、ネットワークで検出されたサーバーからも番組が再生できるようになっています。フォルダー内の番組数が多いと少し待たされますが、BRAVIAのメディアプレーヤーとは違い、実用上の問題があるとまでは言えない、ちゃんと待てる程度の時間です。

よく似た機能に、「入力切換」ボタンから表示される「メディアプレーヤー」がありますが、こちらには番組名のリストまでは表示されるものの、「このファイル形式に対応していません」と表示され、番組は全く見られません。著作権保護さえかかっていなければ、こちらでも見られるのかもなぁ…と思うのですが。

いずれにしても、ちゃんと見られる機能があるのならキチンと日本のユーザーに紹介して、マニュアルも整備すれば良いのに…と思うのですが、日本での商売はあまり熱心でない…というか、そちらのニーズはTVS REGZAに任せているのかな?という気もします。

40型フルHDで、3万円台で(セール終了後は40E4Nは4万円台に戻っているようですが)、ネットワーク機能にもフル対応しているテレビが買えてしまうとは、タイヘンな時代になったものです。画質に細かいこだわりのスペック(4Kだとか、OLEDだとか、倍速駆動だとか)があるわけでなく、多様なコンテンツの中身を楽しみたい目的なら、ぴったりハマるテレビだと思います。



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