番組保管のためにNAS」ということで、QNAPのNASキット・TS-431Pを購入したわけですが、単にセットアップを済ませただけでは、録画したテレビ番組を保管する…という本来の目的が達成できません。必要な作業がまだ残っています。

sMedio DTCP MOVEはTS-431PのAppCenterからインストールできます

前回も紹介したとおり、TS-431Pでデジタル放送の番組データを取り扱うためには、sMedio DTCP MOVEというアプリをインストールする必要があります。TS-431Pの「AppCenter」に登録されているので、インターネットにつながっている環境なら、ここから選択すればインストールはすぐに終わります。

シンプルなWebインターフェース

TS-431Pの設定ページ上に追加された、sMedio DTCP MOVEのアイコンをクリックすると、このアプリ専用の設定ページが新しいタブで開きます。Webブラウザー上で操作するインターフェースは、機能性重視のシンプルなデザインになっています。

「DMSを有効にする」のスイッチをONにすると、DMS(Digital Media Server)が有効になり、必要な機能が使えるようになりますが、有効にするためにはライセンスの購入が必要です。これは、QNAP社のコントロール内では完結せず、(株)sMedioのWebサイトから税込み1,080円で購入することになります。


DTCP MOVE側から番組を選択してムーブを指示

名前の通り、このアプリの機能はレコーダーに記録されている番組をNAS側に「ムーブ」すること。ムーブ後の番組を他のDLNA/DTCP-IP対応デバイスにストリーミングする機能も持っていますが、このアプリの中から直接PCで動画を再生したりすることはできません。

我が家のブルーレイレコーダー・DMR- BWT550の場合は、DTCP MOVE側から保存されている番組を選択して、「NASに持ってくる」という形でムーブを指示します。逆に、レコーダー側から「NASに持っていく」という形で指定するタイプの商品もあるようです。

進捗もブラウザーで確認

ムーブの進捗状況も、ブラウザー側で確認できます。ムーブに掛かる時間は、視聴速度に比して2.5~3倍速といったところ。ハードディスク(SATA 6Gbps)やNASのネットワーク接続(1Gbps LAN×2)が持っているデータ転送の潜在能力と比べると、とんでもなく低速ですが、著作権保護がそれだけ重たい処理になっているのか、それともレコーダーの処理能力不足なのかは不明です。

ちなみに、セットアップした当初は何度ムーブを指示しても「サーバーとの接続が切断されました」とのエラーが出て失敗し続けていたのですが、3日ほど後で、「これでダメなら返品もアリか」と思いつつもう一度やり直してみたらあっさり成功。何が原因だったのは不明です。

ムーブしたコンテンツはフォルダーを作って整理可能

ムーブしたコンテンツは、ユーザーがフォルダーを作って整理できるようになっています。ムーブという名称のとおり、NASに番組をムーブしてくると、もともとレコーダーにあった側の番組データは消えるのが基本。ただし、地デジやBSなどのいわゆる「ダビング10」番組の場合は、元データが残り、ダビング回数が1回減ります。

内蔵ハードディスクだけでなく、外付けドライブの番組も同じようにムーブできる…はずなのですが、肝心の外付けドライブがこのところどうも不安定で、時々しか認識されません。いまだに外付け分は1番組もムーブに成功していない始末。しばらくの間は、暇を見てトライしてみるつもりです。


リビングのテレビからは、レコーダーの「お部屋ジャンプリンク」機能を利用

NASにムーブした番組を視聴するときには、他のDLNA/DTCP-IP対応機器を使います。リビングの10年以上前のプラズマテレビは、そもそもDLNAに非対応なので、接続してあるレコーダーの「お部屋ジャンプリンク」機能を使うことになります。

DTCP MOVEのアイコンがあるHomeServerの方を選択

サーバー一覧を開くと、同じ「sskHomeServer」という名前を付けたデバイスが2個表示されました。TS-431Pにもともと用意されている「マルチメディアサーバー」とDTCP MOVEでは、表示されるアイコンが異なるので、後者のアイコンを選択します。

番組一覧から選んで再生

NAS側で構成したフォルダもそのまま見ることができます。基本的にはレコーダーのインターフェースと共通なので操作は覚え直す必要がありませんが、最初の呼び出しは少々面倒です。


2階テレビからはテレビ内蔵のお部屋ジャンプリンク機能を利用

2階寝室のテレビ・TH-32D300からは、テレビ内蔵のお部屋ジャンプリンク機能を利用します。こちらも同様にDTCP MOVEのアイコンを選択すれば、後の操作はほぼ同じです。

こちらの方が高解像度で画面スッキリ、プレビュー機能もあります

こちらで見る方が、一覧画面が高解像度で画面構成もスッキリ。内容のプレビュー機能もあります。

しかし、それ以上に違いがあるのが再生中の機能。寝室テレビからの操作では、早送り・早戻しや30秒スキップが可能で、途中で再生を止めると、次回は続きから再開するのか最初に戻るかを選択できます。1階レコーダーからの操作だと、早送り・早戻しはエラーが出てしまい再生が停止。途中で止めた後の再生は、冒頭からに強制的に戻されてしまいます。

これは、どう考えてもレコーダー側のDLNA対応が古いせいで、リビングのテレビを新しくすれば(今どきネットワーク対応は当たり前)、自然に解決する話のはずです。さすがに、「初日の出中継でご来光が見えないメインテレビ」はそろそろ返上したいところなのですが…。



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