ThinkPad X13 Gen 6 Intelを使い始めてから、1ヶ月ほどが経ちました。正直なところ、先日触れている「録画したテレビ番組に緑色の砂嵐が現れることがある問題」以外には、全く問題らしきモノが見つかりません。毎日バックパックに入れて持ち歩き、移動中でも広げて使っています。特に、5G対応のワイヤレスWANのおかげで、どこにいても快適にインターネットが使えるのは素晴らしいことです。やっぱり、コレは必須装備ですね。
件の問題については、sMedio社のテクニカルサポートにメールで問い合わせ中です。その後、NASにストックしてあるいろいろな録画番組を確認して、BSデジタル放送だけでなくCSの番組の中にも砂嵐が出るものがあること、実写映像よりもアニメの映像で障害が出やすいことなどが見えてきたので、これについても追加で伝えてあります。
とりあえずは返事待ちの状況ですが、また何か動きがあったら皆さんにもお知らせしようかと思います。同じIntel Arc系列の統合GPUが搭載されているCore Ultra シリーズ1やLunar Lakeをお使いの方々でも、同様の現象は起きていませんか?…ちょっと伺ってみたいところです。
…と、それはともかく、1ヶ月使ってみてちょっと気になっているのが、タスクマネージャー上でのCPU使用率の表示。タスクマネージャーの設定でCPUのパフォーマンスグラフ上に「論理コア単位」で使用率を表示させると、16個のグラフが4×4の配列で並びます。
Core Ultra 7 255H | Cores / Threads | Architecture | Turbo Boost Freq. | Base Freq. |
---|---|---|---|---|
P-core | 6 / 6 | Lion Cove | 5.1 GHz | 2 GHz |
E-core | 8 / 8 | Skymont | 4.4 GHz | 1.5 GHz |
LP E-core | 2 / 2 | Crestmont | 2.5 GHz | 700 MHz |
私のThinkPad X13 Gen 6 Intelに搭載されたIntel Core Ultra 7 255H(Arrow Lake-H)は、Core Ultra シリーズ1(Meteor Lake)と同様にCPU、GPU、SoC、I/Oという4つのタイル(チップレット)が組み合わせられて作られています。ただし、CPUタイル上のP-core 6個とE-core 8個はLunar Lakeに使われているものと同じ設計の最新版になり、GPUはXMXを搭載した強化版に入れ替えています。
SoCタイルは基本的にそのままなので、そこに載っているLP E-core 2個は、Meteor Lakeのモノと同世代。都合3種類のCPUが相乗りしています。CPUコアの総数は16個ということになりますが、Meteor Lakeとは違いハイパースレッディングには非対応なので、同時に動かせるスレッド数も同じ16となっています。

16個のグラフは、上段の左から順番に、最初の6個がP-core、次の8個がE-core、最後の2個がLP E-coreを示しているそうです。こんなにたくさんのコアがどう使われているのか気になって、タスクマネージャーを開きっぱなしにしていることが多かったのですが、見ていると右下の2個、LP E-coreがあまり動いていないのに気付きます。実質的に14コアのCPUと呼んでも良いのでは?というくらいのレベルです。

ただ、全く使われていないのか?というとそんなことはなく、LP E-coreのグラフが大きく振れている…という場面も間違いなくあります。よく見かけるのが、ドッキングステーションから切り離すと、それまで全く動いていなかったLP E-coreが突然動き出すパターン。あともう一つは、しばらく作業をせずに放置して、戻ってきてスリープを解除するとLP E-coreが動いているパターンです。状況を総合すると、外部から電略が供給されているとき、そしてユーザー(私)が積極的に操作しているときには、LP E-coreはほとんど動いていない…と言えそうです。
改めて3種類のCPUコアを見比べてみると、LP E-coreの動作クロックは飛び抜けて低く設定されています。徹底的に省電力に振った設計だからこそこうなっているのでしょうけれど、おそらくLP E-coreだけで動かすとしたらWindows 11は遅すぎて到底使い物にならないでしょう。何しろ、10年前に使っていた先々代のレッツノート・CF-RZ4に搭載されていたCore M-5Y10に近いレベルです。電力消費を考えなくて良い状況なら、LP E-coreは使わないようにしよう!という作戦も、理解は出来ます。

先日、電源に接続されているときには電源モードを「最適なパフォーマンス」に設定していることを紹介しました。最適なパフォーマンスを優先するのなら、他よりもはるかに遅いLP E-coreは、極力使わないのが得策でしょう。あんな動きになるのも仕方なさそうです。
…ということは、デフォルトの「バランス」設定にすると、電源に接続しているときでもLP E-coreを使うのでは?と思い、設定を元に戻してみました。しかし、それでも普通に操作しているときにはLP E-coreをほとんど使わない…という状況は変わりません。

ただ、「最適なパフォーマンス」のときのような「まるで14コアCPU」という極端さではなく、ときどきLP E-coreにも出番を割り振っているようです。席を外してしばらく放置したときなどは、LP E-coreが使われていることがあります。その名のとおり、使用状況に応じて常時「バランス」を取りながら動く仕組みになっているようです。
2コア分が完全に寝ている…というのは、「せっかく高い買い物をしたのに」ということで精神衛生上にもちょっとよろしくないので、とりあえず「バランス」モードに戻して使うことにしました。ここ一番でのフルパワーが欲しいときには、「最適なパフォーマンス」も有効な選択になるはずなので、その都度切り替えて使おうと思います。ショートカットキーは「Fnキー+F8」、ですね。
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