Amazon.co.jpの今年のサイバーマンデーセールでは、腕時計のバンドの他に、もうちょっと大きな買い物もしています。ボーナスが先にもらえていれば、さらに大きな買い物をしてしまう可能性もあったのですが、こればかりはもらってみるまでは安心して使えませんからね。
サイバーマンデーと直接の関係はなかったのかも知れませんが、SeagateのNAS用内蔵ハードディスク「IronWolf」8TB版に、1,600円OFFのクーポンが発行されていたので、1個買い増しておきました。
夏にNASキット・TS-431Pを購入したときに、このシリーズから1個買って組み込んだのですが、データ保全のために、いずれは複数のドライブで冗長化しておきたいと思っていました。本来なら2個買い増して合計3個とした上で、RAID 5を組んでおきたいところなのですが、クーポンが「1台限り有効」だったので…。まあ、あえて購入時期をずらすのも、リスク分散といえないこともありませんしね。
届いた商品は、カラー印刷のカッコいい化粧箱に入っていました。箱を開けてみると、中にはプチプチで包まれたポリカーボネートの器の中に、静電気防止袋に収められたドライブが。リテール品の梱包はしっかりしています。
ちょっと面白かったのが、ネットショップへのレビュー書き込みを依頼するチラシに書かれていた文言。「評価1~3に該当する場合は、投稿前に弊社までご連絡いただけますでしょうか。お役に立てる場合もあるかと存じます」と書かれています。工業製品である以上、どうしても一定量の不良品があるのは仕方ないのですが、そこで即「この製品は全然ダメ」と書き込まれてしまうレビューが結構多いですからね。メーカーにとっては切実です。
電源は入れた状態のままで、TS-431Pの左から2番目のスロットからマウントを引き出して、ドライブをネジで固定して元どおりに差し込んで固定します。これで取り付けはOK。TS-431Pに内蔵されるドライブは2個となりました。
2個のドライブでデータの冗長化を図る方法としては、RAID 1がありますね。「ミラーリング」とも呼ばれ、要するに全く同じものが書き込まれたドライブを2個作っておく方法です。私も以前自作PCやNASで使っていました。
もちろん、TS-431PでもRAID 1の運用は可能です。新しいディスクが検出されたのを確認した上で、↓
「ストレージ&スナップショット」の画面から既存のストレージ領域を選択します。管理メニューの中にある「移行」を選択すると 、↓
移行の設定画面が開くので、ここで新しいディスクを選んで「適用」すれば、自動的に移行が始まります。移行はシングルディスク→RAID 1→RAID 5→RAID 6へと順に行うようになっています。一気に2個買い足しても、シングルからRAID 5に一発移行はさせてもらえないようです。移行処理のややこしさを考えると、やむを得ないのかも知れません。
再構築は時間の掛かる作業です。RAID 1への移行は、巨大なハードディスクの中身を丸ごとコピーする作業ですから、仕方ないところです。8TBのドライブ内に700GB程のデータが保存されている状況で、夜10時頃に始めた作業が完了したのは翌日の午後2時頃でした。
エラー訂正用のデータを生成しながら、各ドライブに分散させて記録していくRAID 5への移行は、さらに面倒で負荷が掛かる処理のはずです。おそらく、もっと時間の掛かる作業になることでしょう。
ドライブ一つだけのときは、テレビ番組の転送しかしていなかったのですが、RAID 1になって、データの保全面で一応安心できる状況になったので、これまでに作ったいろいろなデータも転送して使おうと思っています。となると、気になるのは速度の話。ちょっとCrystalDiskMarkで測ってみたところ…↓
なんということでしょう(驚)。TS-431Pのアクセス速度を、我が家のデスクトップPC・HP Pavilion Wave 600に内蔵されているハードディスクと並べてみると、大して違いがありません。これなら、バックアップ用と言わず、もうちょっと積極的にNASをファイル保存領域として使いたくなります。
NAS側にもアプリを入れていろいろなことができるようですし、活用方法についてはさらに研究を進めたいと思います。それよりも、RAID 5化はなるべく早く実現したいところですけどね。総合的に見れば、速度ももう少し上がるはずです。
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