Nintendo Switchの充電用に購入したUSB PD充電器・RP-PC120。この機種を選んだ理由は、Switch本体にとってのフルスピードである15W(15V×1A)が給電できることを期待したからでした。SSK Worldとしては、本来ならここでスペックどおりにSwitchに電力が供給できることを確認しなくてはなりません。

ところが、先日純正のACアダプターを測ったばかりの電圧・電流計が、どこを探しても見当たりません。RP-PC120には通電確認のLEDすらなく、現在の出力設定を確認する術がありませんし、Switch側にも現在の充電速度を表示できるようなマニアックな設定はありません。これでは確認は不可能です。

とはいえ、これがはっきりしないことには、RP-PC120の評価は下しようがありません。仕方なく新しいのを買い直すことにしました。しかし、全く同じものを買うのも芸がありません。今回は、もう少し高機能なUSB Type-C用テスターを用意してみました。

前のモノよりも安い1,000円台前半にもかかわらず、怪しい翻訳の説明ではあるものの、PDやQuick Chargeなど急速充電の各種規格の判別、ケーブルのインピーダンス計測、計測データの保存などが可能…と謳われています。計測方向が一方向のみなので、Switch純正ACアダプターのようなコード直付けのものはそのままでは測れないのですが、今回の目的なら問題なさそうです。

真っ黒だった先代とは対照的に、派手な真っ赤の筐体。横から覗き込むと基板に乗っている部品が丸見え…という作りですが、収納ケース付きですし、大事に使いましょう。ともかく、コレなら紛失はしにくそうです。

期待通りの15V・1Aです

計測状況は、これまた派手な配色のカラー液晶画面で見ることができます。早速RP-PC120のUSB PD出力につないで、Switchに給電してみました。期待通りの15V・1Aが供給されています。


CF-SV8につなぐと20V・1.5Aで動作

RP-PC120はUSB PD対応なので、当然レッツノート・CF-SV8にもつなぐことができます。最高電圧の20Vで給電され、フルパワーとなる1.5A(30W)に近いレベルの電流が流れている場面が見られます。

CF-SV8の場合、USB PDで「電源ONでも充電が可能なのは27W以上」となっていて、モダンスタンバイ時に充電するときも27Wくらいの電力を使っているらしいことがわかっています。これらを考慮すると、30Wという出力は、CF-SV8でACアダプターとして単独で使うには最低限のレベルに近い…といえそうです。

以前、CF-SV8純正のACアダプター(85W)とUSB PDの充電器の比較をしてみたことがありますが、このときには45Wの製品でも「一応使える」レベルだと感じました。さらに低出力の30Wでも使い物になるのか?…私は非常に気になります。コレが使えるのなら、一泊出張での荷物の重さを、今よりもさらに50gほど減らせますからね。


そこで、前回の比較と同様に、RP-PC120でもCF-SV8の動作時、非動作時の充電速度を測ってみることにしました。動作時は前回と同じ「アラジンテスト」です。計測条件を、改めて示しておきます↓。

計測条件

  • バッテリー残量が10%になり「充電してください」の警告が表示された時点からACアダプター・充電器を接続して計測を開始
  • 純正ACアダプターは添付品のケーブルで接続、USB PD充電器はAnker PowerLine II(1.8m)で接続
  • 「動作時」:プリインストールのCyberLink PowerDVDで、BDMVソフトを再生(タイトルは「アラジン(実写版)」を使用)
    • 英語(DTS-HD 7.1ch)音声、日本語字幕
    • 全画面表示、画面輝度100%
    • 音声は内蔵スピーカーで再生、音量50
  • 「非動作時」:モダンスタンバイ状態で放置
  • 充電開始から60分後にバッテリー残量を確認
  • 開始時及び終了時にPanasonic PC情報ビューアーでバッテリー容量を確認して、充電された容量を計算

結果

再掲再掲
充電器RAVPower
RP-PC120
コストコ充電器
(Gigastone社製)
RAVPower
RP-PC112
入力USB PDUSB PDUSB PD
最大
給電能力
30W (20V/1.5A)45W (20V/2.25A)61W(20.3V/3A)
動作時38%(11.5Wh)59%(19.9Wh)66%(22.7Wh)
非動作時 53%(17.6Wh)68%(23.8Wh)72%(25.3Wh)

結果を以前の比較結果と並べてみると、RP-PC120では動作時、非動作時とも45W以上の充電器と比べて明らかに、しかも大幅に充電が遅いことがわかります。普通に動作させながら充電する…という両方の機能をフルパワーで行うのはとても無理、ということのようです。非動作時でも、モダンスタンバイで放置したので、バックグラウンドでいろいろ活動するのが意外に響くのでしょう。

一方で、これは「ゆっくりではあるものの、バッテリーが消耗することはなく充電は行えている」とも読めます。新幹線での移動中には動作時に電源の補助をしてもらうことでバッテリーの消費を極力抑え、夜は画面を閉じておいてひと晩かけて満充電にする…というような使い方なら、RP-PC120でも十分に役目は果たせそうです。

あとは、USB PD充電器での給電に何を求めるか?というところになってきますね。電源がもらえるタイミングが最低限しかない条件で、とにかく最速で満充電に持って行けるように…という考え方なら,当然大出力のモノを組み合わせるしかありません。移動先には大抵AC電源があって、小刻みに電気がもらえる環境で暮らしているのなら、30W級のUSB PD充電器を連れ回るのはアリでしょう。

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