CIOのUSB PD対応AC充電器・NovaPort TRIO II(2C1A)のクラウドファンディングで「応援購入」を申し込み、現在は商品が手元に届くのを待っているところです。何しろ、クラウドファンディングというものに出資する形で参加するのは初めてということで、ドキドキ、ワクワクしています。

Makuakeのプロジェクトページでは、「活動レポート」として現在の開発状況が随時伝えられています。募集終了直前の4月上旬には、機能開発は全て終えて、量産のテストに入っているとのことでしたが、ココで何かしら問題が見つかったのか、現在は製品金型の調整→サンプル製造というところに工程が戻っているようです。「2024年5月末までにお届けする予定」とのことでしたが、もしかするとこれよりは少し遅れることになるかも知れません。

そもそも、商品開発が終了していない時点で商品の注文を受け付けているわけで、開発状況によっては、商品の完成、さらには発送が遅れる可能性もあるのは仕方ないと思います。納期にこだわりすぎて、中途半端な商品を作られたり、ヘタすれば欠陥品が送りつけられたり…となるよりは、多少時間を掛けてでも、慌てず良いモノに仕上げていただきたいと思うところです。


Makuakeで過去にCIOが立ち上げたクラウドファンディングの履歴を見てみると、スムーズに商品化されたものばかりではありません。当初の予定から開発が遅延したり、製品の発送がスムーズに行かなかったり、製品に不具合が見つかって修理・交換が行われたり…ということも起きています。これはCIOやクラウドファンディングに限ったことではなく、どんな商品の開発でもあり得ること。開発段階から広報が行われているクラウドファンディングだからこそ、こうしたトラブルもオープンになります。

こうした状況で大切になるのは、ウマく行っていない状況でも、それをしっかり開示すること。そして、どうリカバリーしていくのかを明らかにした上で、着実に実行していくことです。まさに「誤ったとき、どう謝るか」なのですが、過去の活動レポートなどを見ると、どうもこのあたりがウマく行っていない状況が散見されます。もっとも、実に対応が難しい時代になっている…という面もあるわけなのですが。

基本的に、プロジェクトの実行者として、CIOは極力誠実に進捗状況の説明をしようとしている…と感じますし、トラブルの発生に対しては謝罪のコメントも出しています。しかし、活動レポートのタイムライン上には、不満を連ねたコメントが並んでいるのをかなり見かけます。これが企業と顧客の一対一のやりとりではなく、公衆の面前にいきなり晒されてしまうのが、SNSが当たり前になった現代ならではのところです。

個人の不満には、メッセージやメールで個別に対応すれば済むのでは?と思いますし、実際にそうされているのかも知れませんが、タイムラインにはそのやりとりは見えません。他の支援者や第三者から見ると、不満を放置しているようにも見えます。それがさらに他の不満の書き込みを誘発しているようにも見えます。このあたりの対応が、本当に難しいのだろうな…と感じます。

ただ、見ていてひとつだけ思うのは、活動レポート上に他のプロジェクトの紹介を大量に載せるのは、あまり好手とは言えないのでは?ということ。特に、不具合に対応しなくてはならないときには悪目立ちします。「他の商品を宣伝するくらいなら、オレのヤツを何とかしろ」ということになりかねません。


書き込みを見ていると、クラウドファンディングを新製品開発の「応援」だと考えている人と、商品を早期に安価で入手するための予約「購入」と捉えている人がいて、それぞれの指摘は全く違うものになっています。前者の不満は「進捗報告が足りない」「説明が不十分だ」などとなる一方で、後者の不満は「まだ届かない」「不具合がある」といったところに集中します。両者が混在するからこそ、対応もまた難しそうです。

クラウドファンディングという枠組を使っている以上、「新商品開発のための資金集め」という面があるのは間違いなく、「予約購入」派の方々も、その点を了解しておく必要があります。しかし、CIOがMakuakeで立ち上げているプロジェクトは、目標金額が300,000 円とプロジェクトの規模の割には少額な上に、目標金額の達成に関わらず、支払いを完了した時点で全ての応援購入が成立する…という「All in型」。これでは、単なる先行予約の手段と受け取られても仕方ないところです。それこそ、私も先日は「広報活動の一環でしょうけれど」とコメントしたくらいで。

NovaPort TRIO II 2C1Aについては、応援購入の募集中に商品仕様が当初アナウンスされたものと一部変更される話がありました。この製品のアピールポイントの1つとして、接続先の機器の変更により給電設定が切り替わるため、従来のUSB PD対応の充電器では避けられなかった一時的な電力供給の停止、いわゆる「瞬電」を抑制する仕組みの導入がありました。しかし、2C1Aの場合はUSB PD非対応であるType-Aポートが絡む関係もあってか、瞬電の発生を避けられない場合があるようです。

CIOではこのことを活動レポート上で明らかにした上で、瞬電が発生しない3Cタイプへの変更を受け付けていました。しかし、支援者からは「事前の読みが甘い」という趣旨の書き込みが複数付いていました。この事象がどのくらい予測が容易なことだったのかは、電気・電子回路系の分野にはあまり明るくないワタシにはわかりません。しかし、開発を進めた結果、当初目指していた機能が一部ウマく実装できないことも、十分あり得ること。クラウドファンディングで約束した開発期間を踏まえた中で、どこかでキリにして次への進み方を決断するしかありません。

予約購入の意識で申し込んでいる方々にとっては不満だと思いますが、開発を応援する立場としては、期待した仕様との差を冷静に判断して対応するべきところでしょう。そのポイントただひとつだけに期待していた…というのでもなければ、この程度の仕様変更で降りるのは、あまりフェアではないかな…とは感じますが。

ちなみに、私自身は瞬電抑止はそれ程重要視していなかったこともあり、この件についてはスルーして応援を継続しています。そもそもこの機能は、給電設定を切り替える間にも微弱な電流を流しておくことで、接続したデバイス側に給電状況の切り替わりを検出させないことを狙ったもののようです。安定した供給電力を維持し続けるわけではないので、電池を内蔵しないデバイスには効果が薄そうです。デバイス側の電源回路の保護には寄与しそうではありますね。


ともかく、今回に関しての現在の関心は、商品の完成をどのくらいの遅延で済ませた上で、「応援購入」した方々に無事届けられるかですね。情報発信には、当事者のひとりとして引き続き注目しておきたいと思います。



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