先日、私が使っているスマートウォッチ・TicWatch Proにシステムアップデートが配信されました。Wear OSデバイスは、気がつくとアップデートされている…ということが多く、タイミングがどうもわかりにくいですね。
今回のアップデート適用で、Mobvoi社が「TicMotion」と呼んでいる、ユーザーの動きを感知してランニングやウォーキングなどのエクササイズを記録する機能が使えるようになりました。歩いたり走ったりしている状態がしばらく続くと、ウォッチが振動して計測中であることを知らせてきます。
徒歩の場合は5分くらい、ランニングでは1分も続ければ、開始時点に遡って記録しているようです。体を動かすのを止めれば、計測もそれを検知して止まり、ちゃんと運動時間が認識されています。ドラムを叩き始めても「ランニング」と判断されることがあるのはご愛敬…ですね。こうした場合には、記録を中止することもできます。
なお、このときに「→」のボタンを押すと「ノーマルスポーツモード」への切替確認が表示され、これを許可するとTicExerciseアプリの通常画面に切り替わります。まあ、測りたいときは最初からきっちり測りたいわけで、この機能を使う場面はあまりなさそうな気がします。むしろ、通勤のときに往復5kmほど歩いているのが、わざわざTicExerciseアプリを起動しなくてもちゃんと評価されるようになったのが嬉しいところです。
…というのはともかく、このアップデートの後から、私のTicWatch Proにはちょっと困ったことが起こるようになりました。充電台に載せても充電されなくなってしまったのです。TicMotionが常時センサーを読みに行っている(に違いない)割には、バッテリーの消耗はそれほど増えていないのですが、さすがに充電できないのではどうにもなりません。
状況をもう少し詳細に確認してみたところ、問題はTicWatch Pro本体ではなく、どうやら充電台の側にあることが見えてきました。充電できないのは本体に添付されてきた純正品だけで、サードパーティーの縦置き型充電台はちゃんと機能します。
TicWatch Proの純正充電台をひっくり返してみると、入力は「5V-1A(最大)」と書かれています。各方面からの情報によると、コレを超えるような高電圧・大電流が与えられたときは、ウォッチ本体を破壊してしまわないように、配線が焼き切れるようになっているらしいですね。
USB PDやQuickChargeのような、5Vを超える電圧を掛けたり、1Aを超える大電流を通したりする可能性がある仕様の充電器は巷に結構ありますし、我が家でもよく使っています。たまたまシステムアップデートのタイミングと前後して、何らかの過大入力が起こり壊れてしまった…という可能性はあると思います。
過大な負荷が直接掛かってしまって本体を破壊するよりはマシですし、こんなところに大がかりな保護回路を仕掛けてコスト増になるのは辛いでしょうし、わざわざ修理するよりも交換してしまった方が安上がり…という論理もわからなくもないのですが、トンデモナイ仕様ではあります。そんな仕様になっているのなら、5V-1A仕様の充電器くらいは添付しておいてほしい(大して高価でもないのですし)と思いますし、パッケージ内にもっと大げさな警告文でも同封しておいていただければ、破損のリスクが回避できるのでは?とも思ったりします。
とりあえずは、自宅の片隅に転がっていた5V-1A仕様の充電器をつないで、卓上型の充電台で充電しています。ただ、これだと旅先に持っていくのは嵩張るので、純正品と同じ平形のものも一つ買い増しておきたいところ。そのときには、コンパクトな5V-1A仕様の充電器も必須ですね。
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