今年アタマにWILLINGのバックパックを購入し、毎日の通勤で使っています。最初は「大きすぎるかもなぁ」と思っていたのですが、実際に使ってみると、背中にピッタリ張り付く感じで、大きさはあまり気にはなりません。もっとも、大容量なのをいいことにアレも、ソレも…と詰めてしまうと、さすがに少々重さは感じますけどね。
ノートPC2台くらいなら楽々入る専用スペース、背中側にある財布入れなど、機能面でもいろいろ面白い仕掛けがあって、活用させてもらっています。総合的には満足度は高いと言えるのですが、中にはイマイチ出番がない装備があって、そこは不満です。
最近のバッグではよく見かけるのですが、WILLINGのバックパックにも、モバイルデバイスなどを充電することを狙ったUSBポートが取り付けられています。内側に延びているケーブルにモバイルバッテリーをつないで、外にはデバイス接続用のケーブルをつなぐわけです。
モバイルバッテリーをバッグから取り出さなくても良いので便利なはずなのですが、片手で数えるくらいしか使ったことがありません。というのも、購入したときには既に書いている話なのですが、USBポートがType-Aであることが、我が家の環境にとっては致命的なのです。いちばん使いたい相手であるスマートフォン・AQUOS sense7が、急速充電としてはUSB PDにしか対応していないので、これでは低速の充電しか行えません。内蔵バッテリーの消耗を抑える目的なら何とか使えますが、充電を目的とするには能力が足りなすぎます。
もし、ココに取り付けられているポート(とケーブル)がUSB PD対応のType-C仕様なら、AQUOS sense7を急速充電できるようになります。それどころか、レッツノート・CF-SV8も、Nintendo Switchも、ここから電気をもらえるようになるはずです。さらには、上り下り兼用で使われるType-Cなら、中につないだモバイルバッテリーの充電もこのポートから行えるように接続できるはずで、利便性は格段に上がります。
そもそも、このUSBポートの構造はどうなっているのか?と裏側から見てみると、プラスチック製のパーツにUSBの延長ケーブルがはめ込んであるだけのようです。ケーブルだけ外して新しいモノに差し替えれば、Type-C対応にすることもできそうです。
試しにケーブルを外してみると、長さ0.5 mのUSB 2.0対応のケーブルでした。基本的に充電用を想定していますから、通信速度は要らないわけで、コスト面でもこれが妥当なところでしょう。ただ、細かい素性はわからないわけで、Type-AのままでもQuick Chargeのような急速充電を使うのはちょっと心配ではあります。
USB Type-Cの延長ケーブルは、市販でも結構見つかります。転送速度としてはUSB 2.0対応で構わないのですが、USB PDの、しかも5 A対応のモノを探そうとすると、5 Gbps(USB 3.2 Gen1)以上の能力を持つケーブルばかりになり、お値段もそれなりに高くなってきます。Type-Cの方がポートの断面積は小さいので、バックパックの所定の位置に収めることはそれ程難しくなさそうです。
実は、結構面倒なのがモバイルバッテリーの選択。現状で手持ちのバッテリーにはUSB PD対応のものがありませんから、新しいモノを調達しなくてはなりません。充電する対象がスマートフォンだけなら、USB PD対応を謳うモノはほぼ全てOKなのですが、それ以外のデバイスを対象にしようとすると、相応の大出力に対応する必要があります。
Nintendo Switchの場合は、ワット数は15 Wと大したことはないのですが、15 V・1.0 Aという特殊な設定になっているので、実質的には30 W以上の出力を持ったものでなくてはなりません。ノートPCを充電しようとすると、さらに高い出力が必要です。今後買い換えるかもしれない対象のことも考えると、最大65 W程度は必要でしょう。
そして、このクラスになると、選択肢がかなり狭まってきます。バッテリー容量自体も相当大きなものでなくては大出力に対応しきれないので、大きく重いのも悩みの種です。
現行製品でいちばん気になっているのが、CIOのSMARTCOBY TRIO。Type-Cポート単独で最大65 W、3ポート合計で何と最大95 Wが供給できる、容量20,000 mAhの製品で、Amazon.co.jpだとポイント還元で実質9,000 円くらいと、このクラスとしてはリーズナブルです。充電も65 W対応で、1時間半ほどで完了するそうです。これはありがたいですね。
ただ、このSMARTCOBY TRIOについては、後継製品が現在クラウドファンディングの実施中で、そちらの方がさらに気になるところです。容量10,000 mAhクラスの製品並の小さなケースの中に、これまで通りの20,000 mAhのバッテリーを納めています。総合最大出力は67 Wに抑えられてしまいましたが、今回のワタシは1ポートだけあれば良いので気になりません。もちろん、いざとなれば最大3ポート使える強みは生きてきます。縦横サイズだけでなく、重量も2割ほどシェイプアップして300g台半ばに収まっているのはイイですね。
クラファンの早期割引なら7,000 円弱と、さらにお得感が高まります。既に目標金額はクリアして、あとは申込期間中に「応援購入」するかどうか。ただ、実際に製品版が市場に出回らないと評価が定まらない…という面もあるので、結構迷いますね。特に小さいハコは発熱が心配です。
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