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SMARTCOBY Pro SLIM – 薄い、軽い、速い

Amazon.co.jpの「新生活SALE」事前セールで手に入れた新しいモバイルバッテリー・SMARTCOBY Pro SLIM。私の期待に違わない次世代の相棒となってくれるのでしょうか。いろいろ、見ていきましょう。

パッケージ内容はこんな感じ。紙が意外に多い

まずは、CIOのコーポレートカラーである紫色があしらわれた紙箱のパッケージを空けて、中身を見ていきます。プラスチックトレイに入ったバッテリー本体、50cmほどの接続ケーブル(もちろん両端USB Type-CでUSB PD対応)、そして取扱説明書とその他諸諸の案内の紙が入っています。

メーカーサイトで登録を行うことで、1年間の製品保証を無償でさらに1年自動延長できる案内が入っています。最近、このパターンでユーザー登録を促す商品を結構見かけます。モバイルバッテリーは、不具合がユーザーに深刻な被害を与えかねない商品なので、万が一の際に確実に案内を行き渡らせるためにも、ユーザー登録に誘導したいところでしょう。私は、別件でどうしてもユーザー登録をしておきたかったので、この延長保証登録も行いました。


これまで使っていたモバイルバッテリーは、AnkerのPowerCore+ 10050。買ったのはもう8年前のことになるのですが、まだ十分現役で使えるものの、対応規格の古さが気になっていました。並べて比べてみると、さすがにいろいろと進歩が感じられます。

上から見ると、SMARTCOBY Pro SLIMはPowerCore+ 10050よりもやや横幅が広い一方で縦は短く、投影面積としてはほぼ同じくらいの印象です。一方、厚みは3分の2くらいしかありません。総合的には、かなりコンパクトになった感があります。

給電時には残量のパーセンテージを数字で表示し、充電時は電池のアイコンをアニメーション表示する5×7=35個のLEDが仕込まれていますが、消灯しているときはその存在を全く感じさせない仕上げになっています。PowerCore+ 10050の円形に並んだLEDもなかなか洒落ていましたが、こちらもなかなか凝ったデザインです。

給電用のType-Aひとつ、充電用のMicro-BひとつだったPowerCore+ 10050に対し、SMARTCOBY Pro SLIMは入出力兼用のType-Cが2つ、給電用のType-Aがもうひとつというポート構成になっています。2つのType-Cはどちらも同じ機能を備えていて、使い分けを考える必要はなさそうです。3つの機器に同時に給電することも、給電しながらバッテリーも充電する「パススルー充電」も可能です。緊急時には嬉しい仕様ですが、ケーブルも当然最大3本必要なわけで、ちゃんと持ち歩いておかなくてはなりませんね。

ケーブルと言えば、PowerCore+ 10050では、最近はスマホへの給電用(Type-A→Type-C)とバッテリーへの充電用(Type-A→Micro-B)で別々のケーブルを用意しなくてはならなくなっていましたが、今回は両端Type-Cのケーブルで兼用できます。荷物が減らせるのはありがたいですね。もっとも、妻のiPhoneに使いたいときにはまだ追加のケーブルが必要になりますが…。今のiPhone 12 Proなら、Type-C→Lightningのケーブルがあれば急速充電もできますね。将来的に新しいiPhoneに買い換えてもらえば、ケーブルも共用できてしまいます。

重量も、厚み同様ほぼ3分の2ということになります。金属筐体のPowerCore+ 10050に対して、SMARTCOBY Pro SLIMはプラスチック製なので、その分は割り引かなくてはならないかも知れませんが、給電・充電能力の差も考慮すると、やはり技術革新で小さく、軽くなったのだと思います。


私が最も高く評価している点が、入出力共に35 Wまで対応できること。実際にレッツノート・CF-SV8につないでみたところ、35 Wまでの電力が供給できているようです。ただ、さすがにこのときは天板に%表示されている残量がどんどん減っていきます。また、使いながらPC側のバッテリーを充電するのはさすがに無理でした。

バッテリーを充電するときも、残量がかなり少なくなった状態からなら、35 Wでの充電が使われます。充電が進んでいくと、だんだん電力は下がっていきますが、これはどんなバッテリーでも保護のために行われていることです。試しに給電が自動停止する残量2%から満充電までの時間を計ってみたら1時間39分でした。公称「約90分」ですが、このくらいなら誤差の範囲でしょうか。

容積や表面積が小さな筐体で大電力を扱える…となると、心配になるのは発熱なのですが、コレが意外なほど少ないのに驚いているところです。さすがに35 Wで長時間給電したりすると、それなりに温まりはするのですが、手が触れられないくらい熱くなるような状況は、今のところは一度もありません。回路設計はもちろん、金属製よりも温まりにくいプラスチック製の筐体や、高級一眼カメラのような表面の凹凸のある加工が効いていそうです。

とりあえず問題らしき問題が見当たらない、なかなかの良品だと感じています。複数ポート同時の給電やパススルー充電では、1ポートあたり最大10 W(5 V×2 A)しか使えなくなってしまいますが、合計で最大35 Wなのですから、仕方ないところです。まあ、これから日々の道具として使っていくと、新たな問題は出てくるかも知れませんけどね。しばらく、付き合ってみましょう。


一緒に購入した液晶ディスプレイ付きシリコンケーブルも、なかなかイイ感じです。液晶ディスプレイには供給される電力を表示するわけですが、基本性能としても、100 WのUSB PD対応である一方でデータ転送はUSB 2.0(480 Mbps)レベルということで、充電機能に全振りしたコンセプトの製品ですね。よく見ると、両方のType-Cコネクターの長さがちょっと違い、長い方にディスプレイが組み込まれています。

シリコンゴムで被覆されたケーブルはとにかく柔らかく、取り回しには全くと言って良いほど苦労しません。このあたりは、あえてUSB 2.0対応としているのが好判断だと思います。転送速度の規格を上げたいとなると、どうしてもシールドが強化されて太く硬いケーブルになってしまいますからね。

ディスプレイは液晶とはいえバックライトが付いているので、暗いところでも数字は読めます。電力供給が無いときには「0 W」と表示されるので、充電状況を確認する簡易表示として十分機能します。どちら向きに電力が供給されているのかまではディスプレイからはわかりませんが、私が持っているのは明確に一方向しかイメージできないデバイスばかりなので、特に問題はなさそうです。

こちらも、先に想定したとおりの使い方ができそうな良品だと感じています。基本的には、通勤に使うバックパックの中に忍ばせておくつもりです。本格的に活躍してもらうためには、あの改造もやらなくてはなりませんね。まあ、ボチボチやりますか。



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