以前からたびたび話題にしていたことなんですが、モバイルインターネット回線として愛用してきたウィルコムの契約を、6月末までで終了することにしました。
振り返ってみれば、DDIポケット時代からもう10年近い付き合いになるわけで、愛着がないと言えば嘘になりますが、激動の時代の中で、同じものを支持し続けることの難しさも感じています。長年の間「PHSでは最強、最大派閥」ではあり続けたわけですが、私の本来の使用目的であるモバイルインターネット接続としては、強力なライバルたちに抗い続けるのはちょっと辛い状況かも知れません。
解約の手続きについては以前にもちょっとご紹介したことがありますが、電話でウィルコムサービスセンターに解約する旨を伝えると、解約申込書が郵送されてきて、これを記入して返送することになります。所定の期間内に返送すれば、電話で伝えた解約日までで契約は終了します。
電話口で、「よろしければご解約の理由をお聞かせいただけますか?」と聞かれました。思わず、「御社の将来性に不安を感じてしまったので」と本音で答えてしまいそうになりましたが、それではあまりにも身も蓋もない話で、これまでの私自身の「ウィルコム愛」を踏みにじる行為にもなってしまいます。しばらく間を置いた後、「WiMAXに乗り換えようかと思います」と答えると、これまたしばらく間のあった後、「ご回答いただきありがとうございます。長年のご利用ありがとうございました」と返ってきました。愛のある、心の通じ合うやりとりができたような気がします。
ところで、AIR-EDGEに代わるモバイルインターネット接続については、まだ契約には至っていません。というのも、そもそもパソコンを外出先に持ち出して使う機会が減っているものですから。既に基礎体力面で大いに不安のあるレッツノート・CF-R4G。そもそも、これを使い続けるのか?というところから考えなくてはなりません。もしモバイルWiMAXを選択するのなら、ずいぶん増えてきたWiMAX内蔵のパソコンを使うことを考慮すべきです。…もちろん、合理的な選択肢として、それ以外にもいくつか考えられるんですが。
モバイルWiMAXには、他社のような複数年縛りを前提とした契約形態がありません。さらには、日額制のプランまで用意されています。始めるのにも、やめるのにも敷居が非常に低いスタイルです。一方で、3G携帯電話の回線を使う各社の場合、強力な「年間縛り」の契約プランが普通ですが、一方でプリペイド形式で使えるサービスもあります。どうするのがベストなのか、もうしばらく検討したいところです。
ウィルコムがサービス提供を目指していたXGPは、ソフトバンクなどが設立する新会社により提供される計画になっているようですが、肝心の経営再建計画は発表が先延ばしにされてしまいました。正直なところ、多大な不安を感じざるを得ない状況です。XGPのサービスがまともに使えるようになるのは、早くても数年先のことになるでしょう。ただし、XGPがパソコンに内蔵されて提供される可能性は非常に低いでしょうから、パソコンを妙に買い控えしたりする必要はないと思っています。
もしXGPが比較的早い段階で実用レベルになってくれば、ポテンシャルの高さからしても選択肢になる可能性はあります。そのときに、元オーナーであったウィルコムもプロバイダの一つとなる可能性は高いと思いますが、おそらく他社もほぼ横並びの条件でプロバイダとして参入してくるはずで、少なくとも私にとってはウィルコムを積極的に選択する理由はなくなるでしょう。
長年のパートナーであったウィルコムですが、直接の契約相手になることはもう無いような気がしています。今はとりあえず「さよなら、お疲れ様でした」という心境です。もっとも、もうしばらくはXGPの動向を中心にして注目し続けることになると思っていますけどね。
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