不在者投票

来週日曜日・11日は、参議院議員選挙の投票日です。3年に一度の熱い夏の戦いですね。選挙区が広い参議院の選挙は、選挙運動の期間が長く定められていて、公示から2度目の週末ですが、まだ1週間残っています。今日も表を走る選挙カーの絶叫が聞こえます。
皆さんはもう誰に、あるいはどの政党に投票するのか決めましたか?。昨年政権交代が実現して以来、国民一人一人の選択の持つ力が再認識されたのか、今回の選挙でどう投票するか真剣に悩んでいる方が多いようです。
しかし、私はもう悩みようがありません。…いや、確かに皆さんと同じようにいろいろ悩んではいたんですが、既に投票は済ませてしまったものですから。それも、当日遊びに行くから…などの理由で行う「期日前投票」ではなく、そろそろ投票を済ませざるを得ない立場になっていたんです。


6月24日付けで、下田市選挙管理委員会から、私と妻の紫緒に宛ててそれぞれ1通の封書が届きました。入っていたのは、投票所入場券と1通の手紙でした。
私たちは、今年4月1日付で下田市から転出し浜松市に転入しましたが、公示日の6月24日時点で転入から3ヶ月が経過していないため、選挙人名簿の登録は新住所の浜松市ではなく旧住所の下田市になります。このため、今回の選挙で投票するためには次の3つから方法を選択することになります。

  1. 投票日(7月11日)に、入場券に記載された下田市の投票所で投票を行う。
  2. 7月10日までに、下田市役所で期日前投票を行う。
  3. 浜松市で不在者投票を行う。

先の2つの場合は、送られた投票所入場券を持って下田に行けば、お馴染みの方法で普通に投票できますが、最後の一つはちょっと手順が違います。何らかの事情で、本来投票すべき市町村で投票できない人が、他の市町村の会場を借りて投票するのが「不在者投票」。本来投票すべき市町村で、投票日よりも前に投票する「期日前投票」とはそもそも別のシステムです。
封書に同封されていた「宣誓書および投票用紙等交付請求書」に必要事項を書いて下田市選挙管理委員会に郵送すると、投票用紙など必要書類が送り返されます。これを、浜松市の選挙管理委員会(浜松市の場合、各行政区に選挙管理委員会が置かれています)に持参して投票を行うことになります。
3ヶ月ぶりに下田に出掛けるのも悪くはないと思うんですが、日帰りはちょっと大変なほどの距離ですし、残念ながらちょっと時間的な余裕が作れません。今回は、浜松で不在者投票を行うことにしました。


「宣誓書および投票用紙等交付請求書」を記入して、すぐに下田市選挙管理委員会に返送しました。投票用紙などは、週末にもかかわらず翌々日に速達の簡易書留で届きました。迅速な対応にびっくりしました。それ以上にびっくりしたのは、封筒が選挙管理委員会の角印で封印されていたこと。厳正な選挙管理のためには当然なのでしょうけどね。
ちなみに、交付請求書は私と紫緒の2名分を一つの封筒で送ったんですが、返ってきた封書はまたしても2通。同じ世帯に2通送る(こういう事例は結構あるはずです)のなら、封筒は一つの方が経費節約になるような気がするんですが、変な間違いが起こらないためには処理は画一的な方が確実で、そのためには一見無駄でも仕方ないことなのかも知れません。
今度封筒に入っていたのは、選挙区用と比例区用の2枚の投票用紙、それぞれを納めるための内封筒と外封筒が2組。そして、「不在者投票証明書」と書かれ封印された小さな茶封筒です。これらを、そのまま選挙管理委員会に持ち込みます。投票用紙にあらかじめ候補者の氏名などを書き込んだり、不在者投票証明書の封を開けたりすることはNGです。
候補者の名前が書かれた名簿も同封されていました。特に比例区の名簿は人数が多く、小さな字が並びます。比例区ではこれまでもよくあったことですが、何処かで見たような有名人の名前が多く並んでいるのに気付きます。どの政党も、彼らの知名度を利用して自らの得票を増やしたいと考えているのでしょうけど、特に去年以降、有権者はそんなに単純な行動をするとは思えません。さて、結果はどうなることやら。


不在者投票は、期日前投票を行っている各区役所で行うことができます。ただし、手続きそのものが違うので、手順も期日前投票とは違います。期日前投票の窓口に声をかけてみたところ、別のフロアに用意された会場に案内されました。
最初に、係員の方が不在者投票証明書を開封して内容を確認。これの記述を元にして個人確認が行われ、確認が済んだら投票に入ります。普通の投票所と同じようなブースが設置されていて、ここで係員の方の立ち会いの下で投票用紙を記入します。記入した投票用紙は内封筒に入れ、封をした内封筒を外封筒に入れてさらに封をし、外封筒に署名をします。これを係員の方に渡せば、投票は終了です。
2つの投票用紙を入れた封筒、そして不在者投票証明書は、下田市に郵送され、私たちの一票は下田市での投票として開票されることになります。投票日前夜まで投票が可能な期日前投票とは違い、不在者投票では投票用紙を送る時間が必要なため、あまり期限ぎりぎりの投票になると、投票用紙の到着が開票に間に合わず無効票に…という事態もあり得ます。このため、私たちは今週末に投票することにしたわけです。
投開票日まであと1週間。ただでさえ混沌としている今回の選挙の行方なんですが、これからも「何か」が起きて情勢がガラリと変わってしまう可能性があります。そうなったときに、私たちの考えて投じた一票をどうしてくれるんだ?という思いもないわけではありませんが…こればかりは仕方ありませんね。いろいろな方法を用意して、投票するチャンスを与えていただいているだけでも、ありがたいと思わなくてはなりません。



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