ThinkPad X13 Gen 6 Intelを購入した際に、レノボの直販サイトから、12,231 ポイントの「My Lenovo Reward」がいただけることになっていました。同サイトから商品を購入する際に、1 ポイント=1 円相当で使える独自ポイントです。普段は商品の税抜き価格の1 %相当が付与されているようですが、今回はポイントが5 %相当付与されることもキャンペーン特典の一つでした。
ポイントは、商品が出荷されてから30~40日で付与されることになっています。出荷から30日後の9月16日に、それまで保留されていたポイントが、正式に私のアカウントに付与されました。店舗のシステム上は相変わらず「出荷済み」の状態が変わっていないのですが、出荷時が起点になっている規定なので、問題にはならなかったようです。
ポイントの有効期間は6ヶ月しかありません。せっかくいただいたポイントなので、使わずに消えてしまってはもったいないのですが、何しろ直販されている製品にしか使えないので、使い道には結構困ります。1 %付与の数千ポイントなら、持ち運び用のソフトケースをいただけばいいかな?と思っていたのですが、5 %も付与されていると、それだけではたっぷりポイントが余ってしまうんですよね。
そこで、もうちょっとお値段の張るモノを物色していたわけですが、ひとつ候補に挙げていたのがドッキングステーション。USB Type-Cのケーブル1本で接続するだけで、ディスプレイや有線LAN、USBなどのポートをまとめて拡張できる上に、電源の供給まで受けられてしまう便利なオプションです。

現在、自宅でThinkPadを使うときには、基本的にはACアダプターの他にHDMIのディスプレイケーブル、UR22Cを接続するためのUSB Type-Aケーブルがつながります。他にも、使いたい周辺機器によってはケーブルをつなぎ替える必要が出てきます。結構、面倒くさいんですよね。ドッキングステーションがあれば、確実に利便性は向上します。
レノボのドッキングステーション製品は意外に選択肢が豊富なのですが、その中で「ThinkPad ユニバーサル Thunderbolt 4 ドック (40B0)」が気になっていました。Thunderbolt 4はThinkPad X13 Gen 6 Intelにも搭載されているので、せっかくなら40 Gbpsの超高速データ転送を生かしたいところです。Thunderbolt 4自体はグローバルな規格なので、Amazon.co.jpあたりを見ると同様の製品は大量にヒットしますが、他社製品を買うのとは違い、ThinkPadでの動作が確実に検証されているのが強みです。
そのThinkPad ユニバーサル Thunderbolt 4 ドックが、定価の25 %引きの29,700 円で販売中だったので、思い切って買ってしまうことにしました。ポイントを使えば1万円台中盤の買い物になってしまいますから、このスペックの、しかも純正オプション製品としては超お買い得です。近々後継製品が出てくることがアナウンスされていましたが、個人で使う範囲なら、従来製品でも十分すぎるくらいの性能がありますしね。2.5 Gbpsのイーサネットも、8Kのディスプレイも我が家にはありません。
ちなみにこの商品、My Lenovo Rewardのポイントも20倍付与という大盤振る舞い中で、最大5,400ポイントがもらえてしまうことになります。ポイント充当分にはポイントが付かないようなので、私がもらえるポイントは3,000ポイント強になりますが、それでもソフトケースをいただくには十分そうです。




商品は、マウスが送られてきたのと同じ大きさの段ボールの中に、製品パッケージの小さな段ボール箱(と言っても、あれほどスカスカではありませんでしたけどね)が入る形で届きました。ThinkPad X13 Gen 6の製品箱に貼ってあったのと同じ、「Think Sustainability」と書かれたシールで封がされていました。
ThinkPad X13 Gen 6と同様に、梱包材は完全にプラスチックフリー。製品は薄紙の黒い袋の中に収められています。特に目を惹くのは、同梱のACアダプターの大きさ。接続するPCへの100 Wを含め、合計135 Wを供給しなくてはなりませんから当然この大きさになるのですが、基本的に据え置きで使う製品とは言え、このACアダプターを置くスペースをどう用意するかは、ちょっと悩みどころではあります。ケーブルは十分長いので、何とかなりますけどね。

PC本体と接続するためのThunderbolt 4ケーブルも、もちろん1本同梱されています。40 Gbpsのデータ通信と100 Wの電力を通さなくてはならないだけに、USB Type-Cのケーブルとしては結構太くなっていますが、意外に柔軟で取り回しには苦労しません。ただ、長さが70cmしかなく、接続端子が背面にある(後述)ことを考えると、設置場所を工夫したり、もうちょっと長いケーブルを調達したりする必要が出てくるかも知れません。

真っ黒でスクエアなデザインの本体は、いかにもThinkPadらしい高級感を醸し出しています。上面には電源ボタンと銀色のThinkPadロゴがあり、ACアダプターをつなぐと赤ポチが光ります。前面にはUSB Type-C、Type-Aがひとつずつあり、どちらもUSB 3.2 Gen2対応(最大10 Gbps)です。

背面にはACアダプター用の角形端子、PCに接続するThunderbolt 4端子の他、外部機器接続用のThunderbolt 4、DisplayPortが2つ、HDMIが1つ、ギガビットイーサネットが1つ、USB Type-A(全て10 Gbps)が3つあります。Thunderbolt 4も含め、外部ディスプレイが接続できる端子が4つあることになりますが、仕様としては「PC本体のディスプレイも含めて最大4画面」だそうです。

底面は真っ赤。壁掛けなどにもできる穴があります
底面が真っ赤なところも、ThinkPadらしい統一感のある、アクセントの効いた色使いです。壁掛けなどで設置できる穴が空いています。両端の穴の間の距離がちょうど100 mmなので、上手くやればディスプレイの裏側のVESA規格のマウントに取り付けられそうです。

とりあえず、自宅でPCを使うときに接続したいケーブルを片っ端から接続しました。…と言っても、ACアダプターとPCにつなぐThunderbolt 4の他には、HDMIとUSB Type-A、イーサネットケーブルの合計3つだけですけどね。あとは、場合によって光ディスクやSDメモリーカード、USBメモリーやポータブルSSDなどをその都度つなぐ使い方になりそうです。


ThinkPad本体にThunderbolt 4ケーブルをつなげば、ディスプレイ、オーディオ、有線LANなど、接続した全てのデバイスが一気に認識されます。画面が映るまでに、数秒単位のレベルで待たされるのですが、ワンアクションでつながる便利さと比べれば、十分許容できる範囲です。


特に、インターネット接続が無線から有線に変わることで、安定して高速の通信ができるようになる!と期待していたのですが、比べてみると全然違いがわかりません。ま、まあ、我が家のWi-Fi 6メッシュネットワークも、結構速いからなぁ(涙目)。

ちなみに、「ThinkPad ユニバーサル Thunderbolt 4 ドック (40B0)」は、基本的にはThunderboltの通信プロトコルに対応していれば他社製品でも使えるように作られているのだそうです。試しに、Thunderbolt 3ポートが装備されているレッツノート・CF-SV8につないでみたところ、「USB4対応のドッキングステーション」として認識されました。
ただ、外付けディスプレイの画像が時折ちらついたり、UR22Cの音声がしばしば途切れたり…と、かなり不安定な挙動を見せています。規格としては「Thunderbolt 3<USB4<Thunderbolt 4」という上下関係になっているわけですが、やっぱりもう古いのかなぁ…(涙)。
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